ヤマルへの人種差別的な発言で評論家を解雇 選手は試合後のインタビュー拒否

バルセロナに所属するヤマル photo/Getty Images

CLを試合中継した番組内での一幕

バルセロナに所属するスペイン代表FWラミン・ヤマルは、16歳ながら公式戦41試合に出場、6ゴール7アシストをマークし、同クラブでの地位を確立している。その活躍からスペイン代表にも選出されるなど、ヤマルは飛躍のシーズンを送っている。

そんなヤマルに差別的な発言をしたとして、スペインの放送局『Movistar Plus+』はサッカー評論家のジャーマン・ブルゴス氏を解雇した。英『Mirror』が伝えている。

差別的な発言が行われたのは、10日に開催されたUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグ、パリ・サンジェルマン対バルセロナの試合中継の番組内での一幕だ。
キックオフ前バルセロナの選手がウォーミングアップをしている最中に、他の評論家がヤマルについて話をした際、ブルゴズ氏は「彼がうまくやらなかったら、信号機で生活することになる」と発言した。「サッカーがなかったら彼は貧しかっただろう」とほのめかしたこの発言に、SNSを中心に批判が殺到した。

この発言を知った両チームの選手は同メディアのインタビューを拒否し、ブルゴズ氏は番組内で、自分の言葉は不器用で人種差別的ではないと主張し謝罪したが、同メディアから解雇された。

同氏の差別的な発言を受け『Movistar Plus+』は以下のような声明を発表している。

「Movistar Plus+はあらゆる種類の差別を非難し、関係する従業員や協力者からのこの種の発言を許さない」

レアル・マドリードに所属するヴィニシウス・ジュニオールが自身が受けた人種差別について会見で語り涙するなど、人種差別が根強く残るスペイン。人種差別問題が解決する日は来るのだろうか。

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