この男にポジションは関係なし ストーンズが “神出鬼没”のポジショニングでレアルを苦しめる

攻守に渡って存在感を発揮 photo/Getty Images

2点目をアシスト

CLラウンド8の注目カードであるレアル・マドリードとマンチェスター・シティの一戦は3-3のドロー決着に終わった。

合計6点が生まれたこの試合は逆転に次ぐ逆転があり、90分を通してハイレベルな試合を見せた。アウェイの1stで引き分けはシティにとっては悪い結果ではない。終始レアルの守備陣に手こずったシティだったが、最終的にはスーパーゴール3発で同点に持ち込んだ。

そんななか、英『Daily Mail』がこの試合で最も高得点をつけたのはDFジョン・ストーンズだ。スーパーゴールを決めたフィル・フォーデンやフェデリコ・バルベルデを抑えて、両チームトップの「8点」と獲得した。また英『Manchester Evening News』ではフォーデンと並びチームトップの「8点」を獲得し、現地メディアでは軒並み高評価を得ている。
この試合CBで出場したストーンズは昨シーズンの終盤同様に偽CBとしてプレイ。守備面でも存在感を見せた同選手のプレイエリアはロドリの横に留まらず、時にはインサイドハーフと同じ位置やCFの近くでもプレイ。外まわしのポゼッションを強いられていたシティにとって、中央で浮くストーンズは攻撃のアクセントとなり、リズムを作った。前後左右どこでも顔を出すストーンズのマークにレアルは困惑し、誰がマークにつくべきかはっきりさせることができなかった。

シティの2点目となるフォーデンのスーパーゴールも右サイドからバイタル付近まで上がってきたストーンズを経由してフォーデンに渡っており、神出鬼没のポジショニングはレアルの守備陣を狂わせた。高い位置でプレイしたにも関わらず、ストーンズはこの試合95.3%のパス成功率を誇り、1本のキーパスも記録している。

当初はボール保持の際にロドリの横までストーンズが上がり、2人のアンカーでビルドアップを円滑に進める印象が強かったが、今ではストーンズが最前線にいることも珍しくなく、2列目から裏に飛び出すシーンさえある。マヌエル・アカンジが同様の役割を担うこともあるが、やはりストーンズの偽CBは別格だと言えるだろう。(データは『Who Scored.com』より)



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