もはやアーセナルに弱点はない!? どんな相手にも対応できるチーム作りはアルテタが追い求めたものか

主将ウーデゴー(左)を中心としたチームの雰囲気も良好 photo/Getty Images

最多得点、最少失点だ

プレミアリーグ第31節でルートン・タウンを2-0と破り、首位リヴァプールをぴったりと追走する2位アーセナル。20季ぶりのリーグ制覇に向けて終盤戦を10戦無敗で突き進んでおり、リヴァプールにプレッシャーを与え続けている。

ルートン戦後、同クラブ指揮官ロブ・エドワーズはアーセナルを弱点のないチームだと称賛し、完敗を認めた。

「彼らは相手にチャンスをまったく与えなかった。彼らは(マンチェスター・)シティをほとんど制限してしまったし、攻撃のやり方もクリアだ。彼らは(攻撃に)かなりの数をかけるので止めるのが本当に難しい。窒息するかと思ったよ」
「現在(タイトルレースに)残っている3チームの中で、彼らはどんな試合でもプレイできる唯一のチームだと思う。それがフィジカルの試合、(ボールを操る)フットボールの試合、走る試合、なんであろうと、彼らは答えを持っているんだ。どんな試合でもプレイできる人材が揃っている。彼らには本当に弱点がないと思う。弱点が見当たらないんだ」

英『football.london』はこの発言を受けて、この状態こそがミケル・アルテタが追い求めていたものではないかと論じている。ブレントフォード戦では挑まれたフィジカル勝負に勝ち、エティハド・スタジアムではシティの得点を阻止した3年ぶりのチームとなり、ルートンの連続得点記録もストップした。バーンリーのようにポゼッションベースで挑んでくるチームには、もちろんそれを倍返しにできる。また、同メディアは「VARの助けを借りずにリヴァプールを破った今季初めてのチーム」だとも指摘している。現在のガナーズは目の前の試合を認識する達人であり、アルテタはどんな試合でもそれを乗り越えられるチームをついに手に入れたのかもしれない。

ルートン戦を欠場したエース格のブカヨ・サカもどうやら軽傷であり、コンディション面ではおそらく上位3チームのなかでもっとも充実している。彼らを止められるのはもはや疲労やフィットネスだけかもしれないが、その点でもリヴァプールやシティを上回っている。CLバイエルン戦も控えるなか、近年最高の仕上がりとなったアーセナルがどこまで行けるのか、そしてリーグタイトルを手にすることになるのか興味は尽きない。

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