リヴァプールが土壇場のファン・ダイク弾で今季1つめのタイトル奪取! 遠藤航も先発120分フル出場で貢献

118分に決勝点を挙げたファン・ダイク photo/Getty Images

2度のゴール取り消しでしびれる試合に

ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われたカラバオカップ決勝戦は、リヴァプールとチェルシーの激突となった。勇退するユルゲン・クロップ監督にタイトルをプレゼントしたいリヴァプール、国内タイトルを是が非でも獲りたいチェルシーと、互いに譲れない一戦となった。

とはいえリヴァプールは負傷者が続出。エースのモハメド・サラーほか、ディオゴ・ジョタやダルウィン・ヌニェスなども欠き、とくに攻撃陣に不安を抱えた状態。日本代表MF遠藤航は先発に名を連ねた。

立ち上がりはセットプレイなどから、リヴァプールが何度かチャンスをつくる。14分にはアレクシス・マクアリスターが強烈なミドルシュート、直後にはビルドアップのミスを突いてボールを奪ったコーディ・ガクポがゴール前につなぎ、ルイス・ディアスがシュートに持ち込む。
チェルシーも21分に大きなチャンスを迎える。右サイドを持ち上がったコール・パーマーが折り返し、ラヒーム・スターリングが収めきれなかったボールを再び拾ってゴール前からパーマーがシュート。しかし、クイヴィン・ケレハーのビッグセーブがリヴァプールを救う。

しかし、ここでリヴァプールにアクシデント。ライアン・グラフェンベルフがモイセス・カイセドとの接触で足首を痛め、ジョー・ゴメスに交代する。ハーヴェイ・エリオットが中盤に入り、コナー・ブラッドリーがウイングの位置に上がるという調整で対応するが、リヴァプールはまたひとり怪我人を出してしまった。

32分、パスに抜け出したニコラス・ジャクソンがドリブルで持ち出し、ゴール前へ低いクロス。そこへスターリングが詰め、チェルシーが1点を先行したかに思われた。しかしこれはVARの長い判定を経てオフサイドと判定。40分にはリヴァプールのガクポのヘッドが右ポストをたたくシーンもあったが、これもゴールならず。前半終了間際にはリヴァプールが猛攻を見せるが実らず、スコアレスでハーフタイムを迎える。

後半に入った52分には、エンソ・フェルナンデスがゴール前でボールを受け、ヒールで狙うシーンもあるがゴールならず。60分にはフリーキックからリヴァプールに決定機。アンドリュー・ロバートソンのフリーキックに、頭でフィルジル・ファン・ダイクが合わせネットを揺らすが、これはVARが介入し、遠藤がオフサイドポジションから選手をブロックしたとしてノーゴールとなった。

66分にチェルシーはスターリングを下げ、クリストファー・エンクンクを投入。リヴァプールは73分にブラッドリーに代えてボビー・クラークを投入。次第に試合はヒートアップするが、得点は入らない。76分にはパーマーが右から速いクロスを入れ、そこにコナー・ギャラガーが素早く合わせるシーンがあったが、これは左ポストに阻まれた。

85分にはパーマーからゴール前に走り込んだギャラガーに絶好のスルーパスが通るが、これもケレハーがビッグセーブ。後半終了間際にもゴール前でチェルシーがたたみかけるがゴールならず、スコアレスで延長戦突入となる。

ベンチの若い選手も総動員して戦うリヴァプール。一方チェルシーは疲労したギャラガーを下げ、ノニ・マドゥエケを投入してチャンスをうかがうが、なおスコアは動かない。115分にはエリオットの折り返しにジェイデン・ダンズが反応しゴール前で合わせるが、ジョルジェ・ペトロビッチに阻まれこちらも得点にならない。

ゲームが動いたのは118分だった。コーナーキックから、走り込んで合わせたのはファン・ダイク。ヘディングがゴール左隅に決まり、リヴァプールが土壇場で先制点を手にする。

チェルシーはパワープレイを仕掛けるが、そのまま試合はタイムアップ。今季4冠達成の可能性を残すリヴァプールは、まずリーグカップのタイトルを獲得することになった。

チェルシー 0-1 リヴァプール

リヴァプール得点者
フィルジル・ファン・ダイク(118分)

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