ケインに1億ユーロ投じたのに今季のバイエルンは失敗? 気になる補強バランス「1億ユーロをもっと充実した形で……」

ケインのパフォーマンスは見事だが…… photo/Getty Images

バランスが良いのは首位レヴァークーゼンの方だ

ここまでブンデスリーガ22試合に出場し、25ゴール5アシスト。今季よりバイエルンに加わったFWハリー・ケインの成績は圧巻だ。

しかし、肝心のチーム順位は2位だ。先日は格下ボーフムに2-3とまさかの敗北を喫してしまい、首位レヴァークーゼンとは8ポイントの差がついている。シャビ・アロンソ率いるレヴァークーゼンの好調ぶりを考えると、バイエルンが追いつくのは難しいかもしれない。

バイエルンで気になるのは、昨夏の補強バランスだ。ケインの獲得は大ヒットだったが、獲得に1億ユーロとされる高額な移籍金を費やしている。『Get Germany Football』はそれが原因で他のポジションを十分に補強できなかったのではないかと指摘しており、全体的には良い補強が出来たか分からないと疑問視している。
バルセロナに向かったロベルト・レヴァンドフスキの代わりとなる点取り屋として、ケインの獲得は大きい。ナポリから加えたキム・ミンジェもセンターバックの実力者だ。しかし、ボランチや右のサイドバックなどはやや層が薄い。中盤と最終ラインは補強が必要なポジションと指摘されていて、昨夏の補強だけでは不十分だったと言える。

「ケインがいなかったら、バイエルンはもっと危険な立場にあったかもしれない。ただ、1億ユーロをもっと充実した形で使うこともできたかもしれない。夏にはさらなるDFと中盤の補強が必要になるだろう。来季のバイエルンはケインがもっと一貫性のある存在となり、誰にも止められなくなる可能性がある。しかし今季に関しては、ケインとの契約が期待していたようには機能していない」

同メディアはこのように伝えているが、全体的にバランスが取れているのはレヴァークーゼンの方か。レヴァークーゼンはここ3年ほどの間に獲得した新戦力たちがアロンソの指導で覚醒していて、補強の充実度も両チームの差に繋がっている。

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