ベリンガム、ライス、マディソン、復活のバークリーに若い才能メイヌー イングランドMF陣が豪華すぎて選べない問題

バークリーもルートン・タウンで調子を上げている photo/Getty Images

2チームは作れるほど豪華な陣容

何とも贅沢な悩みだが、現在のイングランド代表は2チームほど作れるくらいの豪華タレントを抱えている。EURO2024本番へ向け、代表監督ガレス・サウスゲイトも選手選考に頭を悩ませていることだろう。

今回英『Daily Mail』が注目したのは、中盤の選考だ。セントラルMF、1列前の攻撃的MFに誰を招集すべきなのか。このエリアも候補者が多い。

まずEURO行きがほぼ確定していると言えるのは、アーセナルMFデクラン・ライス、レアル・マドリードMFジュード・ベリンガム、中央起用で考えるならばマンチェスター・シティMFフィル・フォーデンもか。この3人はクラブで充実の時間を過ごしており、サウスゲイトからの信頼も厚い。だが、今のイングランドには他にも候補者もいる。
現時点で上記の3人に続いて招集の可能性が高いと評価されるのは、トッテナムの攻撃をコントロールするジェイムズ・マディソン、中盤でハードに戦えるチェルシーのコナー・ギャラガーだ。マディソンには特別な創造性があり、ギャラガーは90分間ハードに戦える選手で計算しやすい。

まだまだ候補者はいる。経験豊富な選手では、サウジアラビアを離れてアヤックスへ加入したジョーダン・ヘンダーソン、前回のEURO2020、2022年のワールドカップ・カタール大会も戦っているカルヴィン・フィリップスの2人だ。どちらもサウスゲイトが好んで起用してきた選手だが、今はクラブでの状況が良くない。ヘンダーソンはサウジアラビア行きから失速したところがあり、フィリップスは所属していたマンCで全く出番をもらっていなかった。クラブでの状況を考慮するならば、この2人はEUROで信頼しづらい。

彼ら実績ある選手を脅かすのは、フレッシュな若手たちだ。リヴァプールで存在感を放っているカーティス・ジョーンズ、ニューカッスルでCLの戦いも経験した17歳の大型MFルイス・マイリー、そして現在マンチェスター・ユナイテッドでホットな18歳のコビー・メイヌーだ。いずれも世代別イングランド代表での経験があり、プレミアリーグでも着実に出番を増やしている。

マイリー、メイヌーに関しては10代と若く、本番まで時間がないEUROに招集するのはリスクもある。それでも、同メディアは十分にA代表でプレイできるレベルにあると評価する。ジョーンズに関しては、先日負ってしまった怪我を治すのが先決だ。

他には、ルートン・タウンで評価を取り戻しているロス・バークリー、セットプレイのスペシャリストでもあるウェストハムのジェイムズ・ウォード・プラウズ、ミランで攻撃的MFとして大活躍のルーベン・ロフタス・チークも候補だ。

バークリーとロフタス・チークはパワフルにボールを運べるところが強みで、同メディアもバークリーの推進力は他のイングランド代表MFがあまり持っていない特長と評価する。ロフタス・チークに関しては、サウスゲイトがセリエAのレベルをどう評価しているかが問題だ。これまではプレミアリーグでプレイする選手を優先してきたところがあるため、候補者が多い中でロフタス・チークを選ぶかは分からない。

中盤に関しては右サイドバックもこなせるリヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルドを起用するプランもテスト済みのため、アーノルドもMF枠での招集となる可能性がある。その場合はさらに激しいサバイバルとなりそうだが、切符を掴むのは誰か。サポーターの間でも意見は割れそうだ。

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