「最近見られなかった景色が見られた」 わずか1年でスコルジャ体制に終止符の浦和、指揮官退任を惜しむ声続々

浦和の指揮官を退任することとなったスコルジャ監督 photo/Getty Images

就任1年目からACL制覇

浦和レッズは21日、マチェイ・スコルジャ監督が2023シーズンをもって退任することが決定したと発表した。

現在51歳のスコルジャ監督は、レギア・ワルシャワやレフ・ポスナンといった母国ポーランドの名門クラブを率いたのち、2023年に浦和の指揮官に就任。5月にAFCチャンピオンズリーグで5大会ぶりのアジア制覇へ導くと、明治安田生命J1リーグでは怪我人が続出する苦しい時期などもありながら現在3位と上位争いを繰り広げている。また、天皇杯ではベスト16で姿を消すこととなったが、YBCルヴァンカップでは準優勝と、就任1年目から素晴らしい結果を残してきたのだ。

それだけに、わずか1年でスコルジャ体制に終止符が打たれることが残念でならない。2年目以降のさらなる飛躍に期待していたファンも少なくないだろう。実際、退任を発表した浦和の公式『X』には「マチェイサッカーもっと見たかったです」や「こんなにワクワクしたシーズンは久しぶりでした」、「本当に楽しいシーズンでした」、「ここ最近見られなかった景色を色々見られました」といったコメントが寄せられていた。
なお、スコルジャ監督はクラブの公式サイトを通じて、次のような思いを綴っている。

「今シーズンをもって、浦和レッズの監督を退任することを決断しました。浦和レッズという素晴らしい場所を去ることは、私にとっても非常に辛い決断ですが、私の人生において仕事と家族の優先順位を変えるべき時だと感じ、こうした決断を下しました。決断にあたっては、クラブと多くの時間をかけて話し合いを重ねてきました。シーズンを通じて私に寄り添い続け、そしてこの決断を尊重してくれた土田SDや西野TDにはこの場を借りて感謝を伝えたいと思います」

「浦和レッズというクラブは、素晴らしい人たちによって形作られています。選手、チームスタッフ、クラブスタッフ、そしてファン・サポーターのみなさんが、特別なおもいをもって関わっているクラブです。私はこの素晴らしいクラブに、大きなリスペクトを抱いています。

「私の将来の目標は、再び監督として浦和レッズに戻ってくることです。リカルド(ロドリゲス)前監督から引き継いだバトンを次の監督に渡すことになりますが、浦和レッズは素晴らしいクラブであり、素晴らしいスタッフや選手、そして情熱的なファン・サポーターがいます。これからも素晴らしい結果を残していけると思っていますし、浦和レッズの未来は明るいものになると確信しています」

「まだ、シーズンは終わっていません。だから今は、さよならは言いません。幾つもの大事な試合が残っていますし、闘いは続きます。決意をもってJリーグ3位を死守し、ACL、クラブワールドカップと、最後まで一緒に闘いましょう」

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