もうイングランド代表に“言い訳”は許されない フランス、ポルトガルをも超えるEURO優勝候補筆頭として求められるもの

一流のタレントを揃えるイングランド photo/Getty Images

優勝以外は失敗か

現在のイングランド代表は、第2の黄金世代と呼ばれるほどタレントが揃っている。

第1の黄金世代とは、2000年代のチームを支えたFWマイケル・オーウェン、ウェイン・ルーニー、MFデイビッド・ベッカム、スティーブン・ジェラード、フランク・ランパード、DFアシュリー・コール、ジョン・テリー、リオ・ファーディナンドといった世代を指しており、EURO2004や2006ワールドカップでの前評判はかなり高かった。

今のチームもFWハリー・ケイン、ブカヨ・サカ、MFジュード・ベリンガム、フィル・フォーデン、デクラン・ライスなどタレントが揃っており、新たな黄金世代と呼ばれるのも納得だ。
あとは肝心のメジャータイトルを獲得できるかどうかだ。イングランドはすでにEURO2024出場を確定させたが、『ESPN』はEURO2024へ言い訳は許されないと代表選手たちに発破をかける。

選手たちの実力、経験値など、優勝候補の筆頭格として優勝以外は許されない陣容と評価されているのだ。

「イングランドは来夏の欧州選手権で勝たなければならないチームだ。ガレス・サウスゲイト監督とそのチームが再び失敗する言い訳はもう存在しない。ジュード・ベリンガム、ハリー・ケイン、ブカヨ・サカ、ジョン・ストーンズ、カイル・ウォーカー、ジャック・グリーリッシュ、フィル・フォーデン、デクラン・ライス、マーカス・ラッシュフォードは、欧州のどの代表チームにも入れるであろう選手たちだ。イングランドは、EURO2024に向けて全員が全盛期か、それに近い年齢にある。キリアン・ムバッペが引っ張るフランス、そしてルイス・デ・ラ・フエンテ監督率いる新生・スペインといったチームが有力な優勝候補となるだろうが、イングランドほどの深みとクオリティを備えた欧州強豪国はない」

「フランス、スペイン、ポルトガルがイングランドの有力ライバルになると思われるが、それぞれのチームは何かと問題を抱えている。フランスの場合、負傷や出場停止などムバッペを欠いた状態で勝つ方法を見つけられるだろうか?スペイン代表のFWアルバロ・モラタは強豪チーム相手にゴールを決めることができるだろうか?ポルトガルのロベルト・マルティネス監督は、EURO2024開幕時には39歳になるクリスティアーノ・ロナウドに配慮しながら、強豪に対して勝っていく方法を見つけることができるだろうか」

フランスの場合はムバッペ以外にも優れたアタッカーがいるが、同メディアは少々ムバッペ依存の部分があると評価している。対するイングランドはケインがエースとして君臨しているが、サカやラッシュフォードなど、他にも得点に絡める選手がいる。そこが高く評価されているようだ。

スペインもストライカー不足問題が完璧に解決したわけではなく、ポルトガルに関してもロナウドの起用法は悩めるポイントだ。予選では絶好調だが、さらに年齢を重ねた来夏のEURO本番で強豪相手にどこまで戦えるか読みづらいところもある。

全体のバランスではイングランドがNo.1との評価も間違いではないか。前回大会は準優勝の成績を収めたイングランドが目指すのは優勝のみ。それが達成できなければ、失敗とジャッジされることになるだろう。

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