過密日程でブライトンはリズムが狂ったのか 開幕から失点止まらない「疲労も今後のパフォーマンスに影響を……」

マルセイユ戦も先に2点を奪われたブライトン photo/Getty Images

ELでも思うように白星は増えず

ロベルト・デ・ゼルビ率いるブライトンのフットボールは見る者を魅了しており、指導者として評価は上昇を続けている。

しかし、今季序盤戦は苦戦するゲームも目立つ。リーグ戦では5勝2敗で6位につけており、順位表的には悪くない。しかし、7試合で14失点と守備には問題がある。前節はアストン・ヴィラに1-6のスコアで敗れており、5日に行われたヨーロッパリーグ・グループステージ第2節・マルセイユ戦は2-2で引き分けるなど、複数失点するゲームも少なくない。今季クリーンシートはゼロだ。

ここから国内リーグではリヴァプール、マンチェスター・シティを相手にする予定となっているため、今の守備で互角に戦えるか不安もある。
プレミアリーグ公式も、魅惑のデ・ゼルビ流に弱点ありと取り上げており、守備の早期改善が求められている。

「ブライトンのマンツーマンプレスがほんの少しでもずれると、相手に危険な1対1の状況を作られてしまい、最終ラインが孤立する。素早いトランジションにも弱みがある。さらにボーンマス戦で自分たちのビルドアップミスから失点したように、自陣深いエリアに相手を誘い込むというブライトンの策略も裏目に出てしまうことがある」

「また、疲労も今後のパフォーマンスに影響を与えるだろう。ELはまだ試合が控えているため、ブライトンが強度の高いプレイを継続するのはますます難しくなるかもしれない。デ・ゼルビ率いるブライトンは再びプレミアトップ6入りを果たす可能性があるものの、守備陣に関しては改善する必要がある」

今季ELに参戦できているのはクラブにとって大きな出来事だが、国内リーグと欧州カップ戦を両方こなすスケジュールに慣れている選手はあまり多くない。疲労のコントロールは明らかな課題で、そこはデ・ゼルビも頭を悩ませているだろう。

ELも第1節はAEKアテネに2-3で敗れ、第2節のマルセイユ戦も相手に2点リードを許したところから2-2に追いつくなど、バタバタしたゲームが続いている。研究してくる対戦相手、そして疲労との戦い。デ・ゼルビ率いるブライトンは新たな課題と戦っている。

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