浦和の守備は今季J1最強か ショルツ&ホイブラーテンの“強力な壁”で2006年以来のリーグ制覇へ

今季から浦和でプレイする新戦力のホイブラーテン photo/Getty Images

CBの2人がすごく集中していた

現在、消化試合が1つ少ないながら、明治安田生命J1リーグで5位につける浦和レッズ。ここまで攻撃陣はやや大人しめな印象だが、守備陣は今季リーグ最強か。

浦和レッズは4日、J1第16節で鹿島アントラーズと対戦した。攻撃陣は鹿島の牙城を崩し切ることはできなかったが、守備陣は最後まで集中力を切らさずにしっかり完封し、スアコアレスドローで試合を終えている。

この結果、連勝はストップしたものの、浦和は直近のリーグ戦で5試合負けなし。しかも、この間の失点がわずかに「2」という堅守ぶり。今季の通算失点数を見ても、リーグで2番目に少ない「12」だ。そのうちの4失点が開幕2連敗を喫した際のものということを考えても、ここまで素晴らしい守備を披露していることがわかる。
確かな実力と経験に加えてキャプテンシーで右サイドから支える酒井宏樹に、対人能力に長けたアレクサンダー・ショルツとマリウス・ホイブラーテンのツーセンターバック。その器用さでサイドバックを任される明本考浩も、豊富な運動量や献身性、粘り強いプレイで今や浦和の守備陣に欠かせない存在となっている。最後の砦が、長年チームを救ってきた西川周作というのも安心できる点だ。

そんな中でも、ショルツとホイブラーテンの助っ人外国人コンビは今季、対戦相手にとって非常に強力な壁となっている。ここまで8ゴールを決めているFW鈴木優磨(鹿島)が試合後に、敵ながら「CBの2人がすごく集中していた。久しぶりにあんな集中したCBとやった」や「どのポジションを取っても、ボール関係なしにずっと見られているというか、体ごと抑えにきていて……。日本人にはない感覚でやれて楽しかった。色々やったんですけど、無理だった」と絶賛したほどだ。

アル・ヒラルの強力な攻撃陣を抑え、アジアも制してみせた浦和の守備はホンモノだ。この堅守をベースに、2006年シーズン以来のリーグ制覇を目指す。

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