バーディ、岡崎、マフレズ、カンテらレスター奇跡の優勝から7年 「ラニエリ時代の栄光は消えつつある」

2015-16シーズンのプレミアを制したレスター photo/Getty Images

流出する主力の穴を埋められず

最終節での逆転残留は実現するだろうか。現在プレミアリーグで18位と苦しい位置にいるのがレスター・シティだ。

レスターといえば、どうしても2015‐16シーズンのプレミアリーグ制覇が思い出される。それ以降もプレミアリーグ残留を続けてきたのだが、今季は開幕から調子が上がらなかった。

英『Daily Mail』は「ラニエリ時代の栄光は消えつつある」と取り上げているが、優勝した2015-16シーズンのチームには現マンチェスター・シティMFリヤド・マフレズ、現チェルシーMFエンゴロ・カンテ、そこにFW岡崎慎司もいた。
指揮官クラウディオ・ラニエリはシンプルな『4-4-2』をベースとし、当時のレスターは最終ラインから前線までよく走る献身的なチームに仕上がっていた。エースはジェイミー・バーディで、点取り屋のバーディとプレスに走り続けた岡崎の2トップも懐かしい。

バーディはあの優勝以降も二桁得点を継続していたが、今季はここまで3ゴールと一気に数字が落ちた。怪我の少ない鉄人ストライカーだったバーディも36歳と大ベテランを迎えており、バーディが中心だった1つの時代に区切りがつこうとしている。

また、相次いだ主力流出も痛かった。当時のチームからもカンテ、マフレズ、MFダニー・ドリンクウォーターら主力が引き抜かれていたが、その穴を巧みに埋めてきた。しかし、ここ最近はその補強が上手く当たらなかった印象だ。

近年を振り返ると、2019年にはDFハリー・マグワイアをマンチェスター・ユナイテッドへ、DFベン・チルウェルをチェルシー、昨夏もDFウェズレイ・フォファナをチェルシーへ売却している。いずれも高額な移籍金での取引となっており、これがレスター流のビジネススタイルでもある。

しかし、補強面はDFヤニック・ヴェステルゴーア、FWパトソン・ダカ、DFヴォウト・ファエスら少々物足りないところがあったのも事実。レスターの物語はここで1つの終わりを迎えてしまうのか。最終節ではホームにウェストハムを迎える。

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