レアルはベンゼマの“後継者問題”をどうする 新戦力候補に挙がる4人のストライカー

ベンゼマ1人にかかる負担が大きい photo/Getty Images

今季はベンゼマも負傷で苦しんだ

チャンピオンズリーグ準決勝でマンチェスター・シティに大敗し、レアル・マドリードには危機感が漂っている。

テーマの1つとなっているのが『9番問題』だ。

昨季はFWカリム・ベンゼマが大爆発でリーガ・エスパニョーラ&チャンピオンズリーグを制したが、ベンゼマも35歳とベテランだ。今季は怪我も目立ち、昨季が出来過ぎだったとの見方もある。センターフォワードの世代交代はレアルが近いうちに取り組まなければならない問題だ。
スペイン『as』は今夏の候補者として4人の名を挙げる。ユヴェントスFWドゥシャン・ヴラホビッチ、フランクフルトFWランダル・コロ・ムアニ、トッテナムFWハリー・ケイン、ベンフィカFWゴンサロ・ラモスだ。

最も若いのはラモスだが、5大リーグ未経験なのは気がかりか。今季もポルトガル国内リーグで18ゴールを稼いでおり、ポルトガル代表メンバーにも入る実力者だ。しかし、ポルトガルから5大リーグへ向かった選手が適応に苦戦するケースも珍しくない。

フランクフルトのコロ・ムアニは今季大ブレイクした選手で、身体能力は抜群。昨年のワールドカップ・カタール大会でも途中からフランス代表の主力となるなど、伸び代は計り知れない。今季ブンデスリーガで11アシストを記録するチャンスメイク能力も魅力で、ビッグクラブでプレイするにふさわしいストライカーと言える。

ヴラホビッチはユヴェントスでやや苦戦気味だが、ポテンシャルは十分。セリエAでは2020-21シーズンにフィオレンティーナのエースとして21ゴール、昨季も24ゴールを奪うなど、190cmのサイズから繰り出されるプレイは豪快だ。

実績ならば、今季もプレミアリーグで28ゴールを奪っている29歳のケインが1番だ。アーリング・ハーランドばかり話題となるが、ケインが残すプレミア28ゴールも特別な数字だ。

また、所属するトッテナムが今季は8位と元気がない。ワールドクラスのFWであるケインが無冠のままキャリアを終えるのはもったいないところがあり、年齢的にも移籍を考慮するラストチャンスか。

パリ・サンジェルマンのキリアン・ムバッペ、シティのハーランドも魅力はあるが、同メディアは今夏のターゲットとしては現実的ではないと指摘している。

エデン・アザールの偽9番プラン、マリアーノ・ディアスの2番手起用プランのどちらもフィットしなかったレアルは、今夏にセンターフォワードの層を厚くしなければならない。その答えは前述の4選手の中にあるのか。今夏の動きは重要だ。

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