昨季はレヴァンドフスキに次ぐブンデス得点ランク2位だったが…… チェコの点取り屋に続く試練

レヴァークーゼンでプレイするシック photo/Getty Images

昨季は24ゴールと大ブレイク

昨季ドイツ・ブンデスリーガにて、FWロベルト・レヴァンドフスキに続く得点ランク2位に入ったストライカーが誰か覚えているだろうか。

昨季の得点王は、現在バルセロナでプレイするレヴァンドフスキが35ゴールで受賞。昨季はドルトムントに現マンチェスター・シティFWアーリング・ハーランドがいたが、ハーランドは得点ランク3位の22ゴールでシーズンを終えている。

2位に入ったのは、レヴァークーゼンFWパトリック・シックだ。
チェコ代表のエースストライカーは、昨季ブンデスリーガで24ゴールを記録して大ブレイク。以前はイタリアの名門ローマに所属していた経験もあり、有名な存在ではあった。だが、ローマでは思うように数字を上げられなかった。昨季のリーグ戦24ゴールは自身キャリアハイの数字で、本人もかなり手応えを掴んだことだろう。

だが、今季は再びブレーキがかかってしまった。今季のレヴァークーゼンは序盤に調子が上がらず、開幕3連敗でスタート。シックも開幕から10試合で2ゴールとペースが上がらず、10月末には負傷を抱えてチームを離脱してしまった。

現在は指揮官がシャビ・アロンソに交代し、チームも6位まで順位を上げた。しかしシックは負傷が長引き、今季ここまでリーグ戦14試合で3ゴール止まりだ。チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、DFBポカールの戦いも含めると、今季のシックは23試合で4ゴールのみ。怪我があったとはいえ、序盤戦で得点数を稼げなかったのが痛かった。

昨夏にはレヴァンドフスキ、ハーランドの両名がドイツを去り、シックは得点王筆頭候補だった。しかしその予想は外れ、今季のブンデスリーガ得点王争いは16ゴールのブレーメンFWニクラス・フュルクルクが1位、それをフライブルクMFヴィンチェンツォ・グリフォ、ライプツィヒFWクリストファー・エンクンク、ボルシアMG所属FWマルクス・テュラム、フランクフルトFWランダル・コロ・ムアニが3ゴール差で追う大混戦模様だ。

シックはEURO2020でも5ゴールを挙げて大会得点王に輝いており、いよいよチェコの才能が本格的に目覚めた印象があった。それだけに今季序盤のスロースタートとその後の長期離脱が悔やまれるところで、来季こそはアロンソの下で波に乗るレヴァークーゼンでゴールを量産する姿を見せてほしいところだ。

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