ドリブルは“仏のネイマール”と呼べるレベル? 19歳の才能に覚醒の予感「両足を使えるため利き足が分からない」

リヨンでプレイするチェルキ photo/Getty Images

天才アタッカー目覚めの時は近い

タレント揃いのフランス代表に割って入れるだろうか。今季途中より急激に評価を高めているのがリヨンMFラヤン・チェルキ(19)だ。

転機となったのは、ローラン・ブランへの指揮官交代だ。今季序盤は出番が限られていたが、昨年のワールドカップ・カタール大会が終わったあたりからスタメンの機会が増えた。

ブランは少々伸び悩んでいたチェルキに継続的なチャンスを与えており、それが良い結果へ繋がっているのだろう。成績も3ゴール5アシストと徐々に伸びている。
チェルキ最大の武器は、高いテクニックをベースとしたドリブルだ。両利きと言われるほど左右両足を使うのが上手く、ドリブルのセンスはユース年代より有名だった。

それはトップでも通用していて、今季リーグ・アンのドリブル成功数はパリ・サンジェルマンFWリオネル・メッシ(88回)、ナントMFリュドヴィク・ブラス(67回)に次ぐ第3位となる62回を記録(データは『WhoScored』より)。シーズン途中から出番を増やしたことを考えれば、この数字は見事だ。

元リヨンのFWシドニー・ゴブ氏も、ドリブルに関してはリーグ・アンでもトップクラスと絶賛する。

「ドリブルに関しては、ネイマールに次いで彼がベストだ。ラヤンは右利きとなっているが、両足を使えるため利き足が分からない。左右の足裏を完全に使いこなしている。それができる選手は他にいない」(仏『L’Equipe』より)。

世代別フランス代表では常連だったが、来年のEURO2024のメンバーに入れるだろうか。今後のレ・ブルーを引っ張るだけのポテンシャルはあるはずで、数年後の完成が楽しみな選手だ。

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