優勝した2011-12シーズンを思わせる? 超攻撃的ドルトムントがついにバイエルンを抜いた 

フランクフルトを粉砕したドルトムント photo/Getty Images

年明けからドルトムントの攻撃が機能してきた

チャンピオンズリーグ敗退のショックも影響しただろうか。バイエルンがブンデスリーガ第29節で躓いた。

アウェイでマインツと対戦したバイエルンは、先制しながらも後半に3失点。まさかの敗北を喫してしまった。

この隙をドルトムントは逃さなかった。勝ち点差2で絶対王者を追いかけていたドルトムントは、その数時間後にフランクフルトを4-0で粉砕。29試合消化時点でバイエルンを上回り、首位に立った。
データサイト『Opta』によれば、第29節終了時点でドルトムントが首位に立っているのは2011-12シーズン以来だという。そのシーズンといえば、香川真司やマリオ・ゲッツェらを軸にブンデスリーガを制したシーズンだ。今季はそれ以来となるブンデスリーガ制覇の可能性も出てきている。

最大の注目ポイントは、フランクフルトから4点奪った攻撃だ。今季序盤のドルトムントは思うように得点が増えなかったが、年明けから歯車が噛み合い始めた。年明け以降、リーグ戦14試合のうち13試合で複数得点を奪っているのだ。

今季より加入したFWカリム・アデイェミ、昨季は本領を発揮できなかったFWドニエル・マレンも年明けから調子を上げており、マレンに至っては現在リーグ戦5試合連続得点中だ。

さらにセンターフォワードの位置にセバスティアン・ハラーが戻ってきたことも大きい。精巣腫瘍の治療を乗り越え、ドルトムント攻撃陣の軸となっている。

若いユウスファ・ムココ、テクニシャンのユリアン・ブラント、リーダーのマルコ・ロイスも控え、中盤からはジュード・ベリンガムが顔を出してくる。ドルトムント攻撃陣はかなり層が厚くなっており、この攻撃を抑えるのは至難の業だろう。

まだ勝ち点差は1点となっているため、優勝を語るには早すぎる。しかし、今季はバイエルンから王座を奪回する絶好のチャンスだ。近年はバイエルンが独走するケースも少なくなかったが、今季は終盤までもつれそうだ。

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