「公の場では監督について何も話すな」 “ランパード批判”を展開していたケパの気になる今後

ケパにとってはまさかだったであろうランパード監督の復帰 photo/Getty Images

気まずい再会となった

現在リーグ11位と低迷しているチェルシーは、グレアム・ポッター監督を解任しフランク・ランパード監督を暫定指揮官に任命した。このチャンスを活かして出場機会を増やすことができそうな選手がいる一方、諸事情により少し立場が危ぶまれる選手も出てきている。

2021年1月にチェルシー指揮官の座を追われたものの、再びこのチームを指揮することになったランパード監督。8日のウォルバーハンプトン戦で新たな船出を切ったが、結果は0-1の敗戦、枠内シュートは1本のみと課題は山積み。それでも2月下旬のトッテナム戦が最後の出番となっていたFWピエール・エメリク・オバメヤンを途中起用するなど、多少の変化も見せた。

その一方で気になるのが、GKケパ・アリサバラガの立ち位置だ。ウルブズ戦ではランパード監督から先発起用されたケパだが、英『The Sun』は彼が昨年発したこのようなコメントを取り上げている。
「(ランパード監督のサッカーは)それほど緻密なものではなく、後方からボールを奪いにいく必要もなく、あまり計画性もなかった。選手たちが自由に表現することに重きを置いていたから、行ったり来たりの展開が続き、試合をコントロールすることができなかった」

「(トーマス・)トゥヘル監督になって、僕たちは再び試合をコントロールすることができるようになった」

同メディアによると、チェルシーOBのフランク・ルブーフ氏とマリオ・メルヒオット氏が、ランパード監督に対するケパのこういった態度を覚えていたようで、2人の再会に反応している。「もしランパードのチェルシーが何かを成し遂げたら、ケパがどうなるかはわからない」とルブーフ氏がケパのこと心配する一方、メルヒオット氏はこの件を踏まえ、ある教訓を伝えている。

「サッカー選手にアドバイスしたいのは、公の場では監督について何も話すなということだ。そして、何かあるなら直接監督に伝えるべきだ。再会する可能性もあるのだから」

今後、ランパード監督がより独自色を出すようになれば、ケパではなくGKエドゥアール・メンディが優先的に起用される状況にもなりうるだろう。ケパとしてはランパード監督がチームに戻ってきてしまったことは不運だったが、気を取り直してここから良い関係を築いていくことができるか。

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