約41億円で16人の若手を確保 コンパニ監督の補強戦略がバーンリーをプレミア昇格に導いた

コンパニ監督は1年でバーンリーをプレミアリーグに戻した photo/Getty Images

まだ37歳のコンパニ監督

今季のプレミアリーグではミケル・アルテタ監督率いるアーセナルが首位を走っている。アルテタ監督といえば、現役引退後にマンチェスター・シティの指揮官ジョゼップ・グアルディオラ監督のアシスタントコーチを務めたことが有名だ。

しかし、グアルディオラ監督の薫陶を受けて指揮官として活躍しているのはアルテタ監督だけではない。現役時代にプレミアリーグ屈指のディフェンダーとして活躍し、グアルディオラ監督と共にシティを栄光に導いたヴァンサン・コンパニ氏も監督としての評価を徐々に高めている。

2019年夏にシティを退団した後、古巣アンデルレヒトを3シーズン率いたコンパニ監督。今季はチャンピオンシップ(英2部相当)に降格したバーンリーの指揮官を務めており、チームはリーグ首位を独走中。8日に行われたミドルズブラ戦では2-1の勝利を収め、早くもプレミアリーグ昇格を決めてみせた。
英『The Mirror』によると、バーンリーはプレミアリーグからチャンピオンシップへと降格した昨夏の時点で、多くの負債を抱えていたという。それでもGKニック・ポープやFWドワイト・マクニール、FWマクスウェル・コルネ、DFネイサン・コリンズといった主力たちを複数売却することにより、7000万ポンド(約115億円)ほどの資金を調達したようだ。

そしてコンパニ監督は約2500万ポンド(約41億円)を費やして、5人のレンタルを含む16人の新戦力を獲得。迎え入れたのは全員若くてハングリーな選手であり、コンパニ監督はこの補強がうまくいったと明かしている。

「今日ここにいる選手の何人かは説得するのに何週間もかかった。だけど最終的には彼らを獲得することに成功し、そのうちの何人かは思っていた以上に良い選手になった。なかにはまだ自分の限界に達していない選手もいて、それがまたエキサイティングなところでもある」

「この組織はタレントを必要としていたが、我々には優秀なリクルートチームがあったし、組織の透明性も高かった。それが我々の持っていた唯一のアドバンテージだ」

ビッグクラブからの関心も噂されているコンパニ監督が来季もバーンリーの指揮官を務めているかはわからないが、彼が1年かけて成熟させたチームがプレミアリーグでどれだけ通用するのかは楽しみなところ。バーンリーは1年でチームを立て直したコンパニ監督を引き留めることができるのか。

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