テル、ベン・セギルもいたU-19フランスが予選敗退の衝撃 潰したのは新世代育つノルウェーだった

マンUに所属するイサク・ハンセン・アーロン photo/Getty Images

ノルウェーの育成は着実に結果を出している

もはや説明不要だが、フランスは現サッカー界を代表する超タレント集団だ。続々とヤングタレントが出てきており、当然ながら世代別代表も強烈な力を誇る。

だが、そんなフランスにちょっとした問題が起きた。U-19代表がU-19欧州選手権本大会への出場を逃したのだ。

本大会はマルタで今年7月より開催される予定となっており、出場できるのは8チーム。予選の各グループ首位のチームしか出場権を獲得できない狭き門ではあるのだが、U-19フランスはグループ1の2位に終わってしまった。
チームにはバイエルンFWマティス・テル、モナコFWエリーゼ・ベン・セギル、MFイードン・ディオプ、レンヌMFレスリー・ウゴチェク、トロワFWウィルソン・オドベール、パリ・サンジェルマンMFウォーレン・ザイール・エメリらリーグ・アン組を中心にタレントが揃っていただけに、予選敗退は計算外だったか。

では、どこがフランスを止めたのか。グループ1を抜け出したのは、U-19ノルウェー代表だ。

ノルウェーもMFマルティン・ウーデゴー、FWアーリング・ハーランドを中心にA代表が注目を集めており、近年は若手育成で結果を出している。

それはU-19代表も同じで、ノルウェーはグループ1でフランス、ルーマニア、北アイルランドを撃破。3試合で11ゴール3失点と圧巻の成績を残し、本大会出場を決めた。

チームにはマンチェスター・ユナイテッドのアカデミーで技を磨くMFイサク・ハンセン・アーロン(18)、今冬にノアシェランからポルトガルの名門ベンフィカへ向かったMFアンドレアス・シェルデルップ(18)、昨年9月のFCポルト戦でチャンピオンズリーグ初ゴールを決めたことで話題を呼んだクラブ・ブルージュFWアントニオ・ヌサ(17)らがいる。

2-1で勝利したU-19フランス代表戦で決勝点を決めたのもヌサで、ヌサに関しては『ノルウェーのネイマール』なんて呼び名まである。

こうした世代別代表の成功はA代表の戦力強化に繋がっていくはずで、ノルウェーにとっては大きな一歩だ。ウーデゴー、ハーランドらの世代で終わるのではなく、すでに新たな芽は育っている。

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