昨年のワールドカップ・カタール大会で大ブレイクを果たし、今冬にベンフィカから1億700万ポンドの移籍金でチェルシーへ加わったアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデス。
22歳の選手にとって移籍金1億ポンド超えは相当なプレッシャーになったはずだが、チェルシーでのスタートはまずまずのものとなっているのではないか。
英『sky Sport』が注目したのは、縦へボールを入れる意識だ。同メディアによれば、今季プレミアリーグで500分以上プレイしている選手の中では最多となる1試合平均10.3本の縦パスを出している。
もちろん1試合平均の数字はプレイタイムによって変わってくる。それでもフェルナンデスの縦への意識が高いのは確かだ。
フェルナンデスに続くのはアーセナルDFオレクサンドル・ジンチェンコ(10.1本)、マンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネ(8.7本)、ロドリ(8.6本)となっており、いずれもプレミアを代表するパサーだ。
ジンチェンコは左サイドバックの位置から気の利いた動きを続けており、フェルナンデスが今後も縦パスのペースを維持できれば大きい。来季以降もこの数字を維持できるならば、チェルシーの攻撃を動かす特別な存在となるだろう。
チェルシーはフェルナンデスが加入した代わりにジョルジーニョをアーセナルへ手放しており、中盤からゲームメイクする代役が不可欠だった。フェルナンデスにはその素質があるように見えるが、今後チェルシーの中盤の柱となっていけるか。