アズーリ期待の大型FWは僅か3ゴール…… ウェストハムでもがくスカマッカに出口は

ウェストハムに加入したスカマッカ photo/Getty Images

チームも17位と大スランプ

次のワールドカップ2026年大会こそ本選に進みたいイタリア代表にとって、頼れるセンターフォワードを見つけるのは1つの課題だ。そしてその候補者の1人となるのが195cmの大型FWジャンルカ・スカマッカである。

スカマッカは昨季イタリアのサッスオーロでリーグ戦16ゴールとブレイクし、昨夏にはウェストハムへと移籍した。ウェストハムはイングランドの中堅クラブではあるが、昨季はヨーロッパリーグでベスト4に入るなど好成績を残していたチームだ。スカマッカにとってはステップアップの移籍と言っていいはずで、デイビッド・モイーズ率いるチームは野心たっぷりだった。

しかし、ここまでスカマッカはリーグ戦3ゴールに留まっている。想像とは違うイングランド生活となっており、チームもプレミアリーグ17位と昨季の好調が信じられない低迷ぶりだ。
しかもスカマッカは定位置を確保できていない。ウェストハムは12日にリーグ戦でアストン・ヴィラと対戦して1-1で引き分けているが、スカマッカはベンチに座ったまま出番がなかった。膝の故障から戻ってきているものの、ここ4試合のスカマッカはベンチに座ったままなのだ。今回のアストン・ヴィラ戦も先に1点をリードされる展開だったが、得点が欲しい場面でもスカマッカに声はかかっていない。

代わりに最前線を任されているのはダニー・イングス、あるいはマイケル・アントニオだ。『EuroSport』によると、指揮官モイーズはスカマッカについて「ジャンルカは自分を取り戻さないといけないよ。指揮官は勝つためにベストなチームを送り出すものだ」とコメントしており、現状の仕上がりには満足していない様子。

スカマッカのサイズを活かしたポストプレイに関してはモイーズも評価しているが、1番手になるには不十分なのか。スカマッカの現状はイタリア代表監督ロベルト・マンチーニにとっても頭の痛いものとなっていることだろう。

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