左SBの位置からエジル、アザールを超えた 苦労人の超攻撃型SBが積み上げた《プレミア55アシスト》

リヴァプールの左サイドを走り続けるロバートソン photo/Getty Images

800万ポンドでやってきたDFは化けた

ハル・シティからリヴァプールにやってきたときは無名に近く、ここまでアシストを量産するとは予想されていなかっただろう。

プレミアリーグでの通算アシスト数が55に達したのは、リヴァプールDFアンドリュー・ロバートソンだ。

今季はチーム状況が不安定だが、ロバートソンの情熱は変わらない。今ではプレミアリーグと世界を代表する超攻撃型レフトバックとの評価を得ており、今季もすでにリーグでは6つのアシストを記録している。
米『ESPN』が比較しているが、この55アシストという数字は元アーセナルMFメスト・エジルと元チェルシーFWエデン・アザールのプレミアリーグでのアシスト数を超えるものだ。

現在レアル・マドリードでプレイするアザールはチェルシーの選手としてプレミアリーグ通算245試合に出場して54アシスト、エジルはアーセナルで184試合をこなして54アシスト。ロバートソンは240試合で55アシストだ。

エジルの方が試合数は少なくなっているが、ロバートソンがアザールより少ない試合数でアシスト数を超えてきたのは見事と言えよう。チームスタイルによって違いはあるが、ロバートソンの攻撃性は脅威だ。

ちなみに右サイドバックに入るトレント・アレクサンダー・アーノルドは186試合で47アシストとなっており、アーノルドはロバートソン以上の数字を残してくるかもしれない。

ロバートソンはスコットランドより時間をかけて成長してきた苦労人でもあり、決してエリート街道を歩んできたタイプではない。ハル・シティからリヴァプールへ移籍する際の移籍金は800万ポンドで、移籍当時も注目度は高くなかった。リヴァプールにとっては大当たりの補強となり、今後もアシスト数は増え続けていくだろう。

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