64分で通したパスは1本のみ…… 復調気味のミランにおける“不協和音”となってしまったオリギの低調なパフォーマンス

モンツァ戦で得た先発出場のチャンスを活かすことができなかったオリギ photo/Getty Images

戦力になりきれていない

今季からミランでプレイしているFWディボック・オリギはなかなか期待されるような活躍を見せることができていない。19日に行われたモンツァ戦のパフォーマンスはとりわけ悪かった。
 
今季ここまでの公式戦出場数は21試合となっているものの、先発出場数は6試合、ゴール数は2、総プレイタイムは719分(『transfermarkt』より)となっているオリギ。負傷離脱も多く、36歳のFWオリヴィエ・ジルーの負担を軽減するといった役目を果たすことができていない。
 
モンツァ戦ではジルーの代わりにセンターフォワードのポジションで先発出場したものの、ほとんど目立つことなく64分に途中交代。この試合のオリギのスタッツはタッチ数が21回、パス本数が5本、パス成功数が1本となっており、いずれも先発出場した選手の中で最低の数字となっている(データは『SofaScore』より)。
 
伊『Gazzetta dello Sport』は、公式戦3連勝を飾るなど復調の気配を見せたここ一週間のミランにおいて、オリギとFWチャールズ・デ・ケテラエル(トリノ戦、トッテナム戦で決定機を外した)が唯一の不協和音だったとそのパフォーマンスの悪さを指摘している。
 
さらに同メディアは、オリギの年俸が400万ユーロ(約5億7000万円)であることにも触れている。伊『Calcio e Finanza』によると、ミランで年俸400万ユーロを受け取っている選手はオリギとDFテオ・エルナンデスだけであり、これは現ミランにおける最高年俸。いくらフリーで獲得してきた選手とは言え、コストパフォーマンスが悪いと言わざるを得ない。
 
リヴァプール時代には大舞台での勝負強さを発揮してきたオリギだが、ミランではその兆候もまだ見られない。来月9日にはチャンピオンズリーグベスト8進出を懸けたトッテナム戦2ndレグが控えているが、こういった大一番で少しでも名誉を挽回することができるか。オリギがピッチに立った際には、チームを勝利に導く一発に期待したい。

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