プリシッチにもたらされた“約半年”の猶予期間 1月のチェルシー退団が白紙となっていた

シティ戦で負傷してしまったプリシッチ photo/Getty Images

移籍と残留どちらがよかったのか

幸せか不幸か、FWクリスティアン・プリシッチは負傷さえしていなければ今冬にチェルシーを離れる可能性もあったようだ。
 
ワールドカップが明けてからは、プレミアリーグ第17節ボーンマス戦、第18節ノッティンガム・フォレスト戦、第19節マンチェスター・シティ戦と3試合連続でスタメン起用されていたプリシッチ。ところが、そのシティ戦で彼は22分に負傷交代となってしまい、それ以降は離脱が続いている。
 
その間、チェルシーにはFWジョアン・フェリックスやFWミハイロ・ムドリク、FWノニ・マドゥエケといったアタッカーたちが続々と加入した。復帰後のプリシッチはより激しくなったポジション争いに身を投じることになる。
 
ところが英『Daily Mail』によると、プリシッチは1月にスタンフォード・ブリッジを去る可能性もあった模様。移籍市場に精通するジャーナリスト、ファブリツィオ・ロマーノ氏が彼の移籍に関する裏話を『House of Champions』というCBSのYouTubeチャンネルで披露したようで、彼の負傷が移籍の流れを大きく変えたことを明らかにしている。
 
「プリシッチに関しては、何百万もの噂があったと思います。ユヴェントス、ミラン、アトレティコ・マドリード、ボルシア・ドルトムント、ニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッドなど、彼に関する話はたくさんありました」
 
「しかし、そのためには3500万ドル(約47億円)、4000万ドル(約54億円)、4500万ドル(約61億円)をプリシッチ獲得のために用意することが必要だった。今回はそれが実現しなかったんです」
 
「だから待つしかない。私が思うに彼の負傷もそういった動きを阻害した。私が理解するところでは、彼が負傷するまで、(チェルシーには)1月に彼を放出する用意がありました」
 
「計画ではムドリクが加入し、プリシッチが退団することになっていたが、ケガのためにそれが実現しなかった。そのため(クラブは)今、彼を守ろうとしています」
 
「シーズン終了後にまた様子を見ましょう。私が思うに、シーズンの終わりにはチェルシーから多くの退団者が出るし、多くの選手が移籍する可能性がある。プリシッチもその一人になるかもしれない」
 
現在チェルシーは直近の公式戦10試合でわずか1勝と不調に陥っており、その間4得点と深刻な得点不足にも悩んでいる。ムドリクやマドゥエケといった選手もまだチェルシーでの初ゴールを記録することができていないだけに、プリシッチにも巻き返しのチャンスは十分あるだろう。チェルシーでの立場を取り戻すにしろ、移籍先の選択肢を広げるにしろ、復帰後は事態を好転させるためにハイパフォーマンスを見せる必要がありそうだ。

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