W杯で「アルゼンチン最悪の選手」だったL・マルティネスが直近9戦7発 エースの好調ぶりがインテル2位浮上の原動力に

ミラノダービー通算7点目を決めたL・マルティネス photo/Getty Images

完全に調子を取り戻している

アルゼンチン代表にとって、FIFAワールドカップ・カタール大会は36年ぶりの優勝を果たすことができた記念すべき大会となった。しかし、不完全燃焼に終わったFWラウタロ・マルティネスの心境は複雑だったに違いない。
 
カタール大会では最初の2試合こそFWリオネル・メッシの相棒として先発出場を果たしたものの、3戦目からFWフリアン・アルバレスにスタメンの座を奪われてしまったL・マルティネス。その後はフランスとの決勝戦も含め4試合に途中出場したが、結局ノーゴールのまま大会を後にすることになってしまった。
 
ところが、インテルに戻ってからのL・マルティネスは先月8日のモンツァ戦を皮切りに立て続けにゴールをゲットしている。直近のミラン戦でもコーナーキックから値千金の決勝弾を奪っており、ワールドカップ明けの公式戦9試合の成績を7ゴール1アシストとした。
 
これを受け、スペイン『AS』は「アルゼンチン最悪の選手だったL・マルティネスがワールドカップ後に生まれ変わった」と彼のパフォーマンスを称賛している。また、L・マルティネスが元アルゼンチン代表FWディエゴ・ミリート氏を抜いて、インテルにおけるミラノダービーでの最多ゴール記録(7ゴール)を樹立したことも併せて伝えている。
 
インテルはL・マルティネスの好調に呼応してセリエAで2位に浮上しており、コッパ・イタリアでは準決勝に進出。そして昨季のコッパ・イタリア王者として臨んだスーペルコッパ・イタリアーナでも宿敵ミランを下しており、今季初のタイトルを獲得している。
 
首位ナポリとの勝ち点差が13離れているため、逆転でのリーグ優勝を狙うにはかなりハードな状況だが、このままL・マルティネスがゴールを量産し続け、勝ち点も取りこぼさなければ多少ナポリにプレッシャーを与えられるか。インテル、そしてL・マルティネスの好調が今後どこまで続くのか注目だ。

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