「塹壕に入る時は一緒にいてほしい」ほどの頼もしさ マンUの闘将L・マルティネスがタイトル獲得の原動力となる

マンUに多くの変化をもたらしたL・マルティネスの加入 photo/Getty Images

サイズは小さいが存在感は大きい

今マンチェスター・ユナイテッドで最も輝きを放っている選手は、ワールドカップ終了後の公式戦10試合で10ゴールを決めているFWマーカス・ラッシュフォードと言えるだろう。しかし、ピッチという名の戦場において最も頼れる戦士と言えるのはDFリサンドロ・マルティネスの方かもしれない。
 
今季からマンUに加入し、センターバックのレギュラーとして最終ラインを統率しているL・マルティネス。26日に行われたカラバオカップ準決勝1stレグのノッティンガム・フォレスト戦にも先発出場し、0-3の勝利やクリーンシートに貢献。この試合の彼はタッチ数119回、パス数103本、インターセプト数2回、タックル数5回というスタッツを残しており、これらはいずれも両チーム通じての最高記録となっている。こういった活躍もあり、大会側はこの試合のプレイヤー・オブ・ザ・マッチに彼を選出した。
 
英『Daily Mail』によれば、このN・フォレスト戦を見たマンUのレジェンドOBロイ・キーン氏は、L・マルティネスの果敢な姿勢を称賛している。「塹壕に入る時は一緒にいてほしいような人物だ」とその頼もしさを独自に表現した。
 
また、現役時代にプレミアリーグ屈指のディフェンダーとして活躍したマイケル・ドーソン氏も彼のことを高く評価。「彼は少し無鉄砲なところがあり、ギリギリのところでプレイする。彼は勇敢な選手だ。アーセナル戦で決めたゴールがそれを物語っている」と、体を投げ出しながら頭で押し込んだ先日のゴールを引き合いに出した。
 
今回の勝利により、カラバオカップ決勝進出に向け非常に大きなリードを得たマンU。FAカップやヨーロッパリーグでも生き残っているだけに、今季何かしらのタイトルを獲得できる可能性はまだ十分に残されている。EL決勝トーナメント進出プレイオフのバルセロナ戦など、修羅場はまだいくつも待ち受けているが、戦力的にも精神的にも重要なL・マルティネスの存在はチームに大きな自信をもたらしてくれるはずだ(データは『SofaScore』より)。

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