長かったドルトムントデビューまでの道のり 治療を終えたハラーは「癌のクソッタレ」スパイクを履いてピッチに立つ

調子は良さそうだ photo/Getty Images

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治療を続けていたハラー

夏にアヤックスからドルトムントへ移籍したものの、精巣に悪性腫瘍があることが発覚し、治療に専念していたコートジボワール代表FWセバスティアン・ハラー。幸いなことに、彼は今月に入ってから実戦復帰しており、ドルトムントでの公式戦デビューが待たれる状況にある。22日のアウグスブルク戦の出場も視野に入っているが、その際は特別なメッセージの入ったスパイクを履いてピッチに立つことになりそうだ。
 
ドルトムントに移籍してから昨年いっぱいまでは一切試合に出ることができていなかったハラー。しかし、彼は11日に行われた親善試合のフォルトゥナ・デュッセルドルフ戦に74分から出場し、初めてドルトムントの選手としてプレイしている。14日に行われたバーゼル戦にも60分から出場しており、こちらではなんとハットトリックを達成。アウグスブルク戦の出場に向けて視界良好と言えそうだ。
 
英『The Athletic』によれば、ハラーは今月3日からトレーニングに復帰していたようで、「できる限り早くプレイしたい」「(復帰できるのは)最高の気分だ」とデュッセルドルフ戦前の時点で語っていたようだ。
 
また、「6ヵ月間で休んだのは19日だけ」「(引退は)全く頭になかった」とも述べており、いかに本気で復帰を目指していたかが窺える。最近では、Instagramに自身が履いているスパイクの画像を投稿しているが、その側面に「F*CK CANCER(癌のクソッタレ)」というメッセージが入っていることが確認できる。
 
現在ドルトムントはブンデスリーガ7位につけており、上位進出に向けてハラーの復帰が起爆剤となることが望まれる。彼は英『The Athletic』に対して「メディカルスタッフから指示がない限り、僕の出場に制限や制約はない」とも明かしており、シーズン後半戦のフル稼働も見込める。無理は禁物だが、昨季エールディビジ得点王に輝いたその攻撃力を遺憾なく発揮してくれることに期待したい。

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