「あのスクープタックルができるのは彼しかいない」 マンUの逆転負けを阻止したワン・ビサカの華麗な守備

ノーファウルでザハを止めたワン・ビサカ photo/Getty Images

なんとか敗戦は免れた

19日、延期されていたプレミアリーグ第7節クリスタル・パレス戦に臨んだマンチェスター・ユナイテッド。MFブルーノ・フェルナンデスのゴールで先制しながらも、後半アディショナルタイムにMFマイケル・オリーズに素晴らしい直接FKを決められてしまい、あと一歩のところで逃げ切りに失敗した。さらに、数分後にはあわやパレスが逆転かという場面も訪れたが、このピンチはDFアーロン・ワン・ビサカが阻止。止められたFWウィルフレッド・ザハはワン・ビサカに賛辞を送っている。
 
そのワン・ビサカのプレイが見られたのは94分。MFエベレチ・エゼが中盤でボールを奪うと、そのまま持ち上がり左サイドを駆け上がっていたザハへスルーパス。すると、ついていったワン・ビサカが果敢にもエリア内でスライディングを決行し、見事にボールだけをかっさらってみせた。
 
英『Manchester Evening News』によれば、試合後にインタビューに応じたザハは、「あのスクープタックルができるのは彼しかいない。素晴らしいタックルだった」とワン・ビサカのことを称賛している。さらに、「他の選手なら(逃げ切れていただろう)。僕は走っていた時に後ろを少し振り返ってみたんだけど、『オーマイガー、アーロンだ』と思ったよ」ともコメントしている。
 
パレス出身のザハは2015年にマンUからパレスへと舞い戻った選手で、同じくパレス出身のワン・ビサカとは、彼が移籍する2019年まで共闘していた仲。その守備能力の高さは嫌というほど知っているはずで、追ってきているのがワン・ビサカだと気づいてしまった時点で勝負はついていたのかもしれない。
 
マンUの次の対戦相手はリーグ首位のアーセナルだが、今回の試合で今季5枚目のイエローカードをもらってしまったMFカゼミロは次節出場停止となる。中盤の守備強度が落ちると予想されるだけに、アーセナル戦ではより一層ワン・ビサカの守備に期待だ。

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