ワン・ビサカがシティ戦で見せた“攻撃時”のスーパープレイ ライバル・ダロトに宣戦布告

ワン・ビサカはマンUでチャンスを掴むことができるか photo/Getty Images

目に見えて調子を上げている

ワールドカップ前まではほとんど出番がなかったマンチェスター・ユナイテッドのDFアーロン・ワン・ビサカ。しかし、ポジションを争うライバルのDFディオゴ・ダロトがここ最近負傷離脱していることもあり、ワールドカップ明けからはワン・ビサカの出番が増加している。彼は先日行われたマンチェスター・シティ戦にも先発出場しているが、攻撃が不得手な選手とは思えないような見事なプレイを披露した。
 
1点を先制される展開となりながらも、MFブルーノ・フェルナンデスとFWマーカス・ラッシュフォードのゴールで逆転に成功したシティ戦のマンU。ワン・ビサカは持ち前の守備力だけでなく、ビルドアップや攻撃の部分でもチームに貢献し、90分を通して安定したパフォーマンスを披露した。
 
なかでも67分のシーンは圧巻だった。最終ラインでDFラファエル・ヴァランからの横パスを受けたワン・ビサカは、プレッシャーをかけに来たFWジャック・グリーリッシュをワンタッチでかわして前進。一度MFカゼミロに預けたが、ボールは再びワン・ビサカの下へ。すると彼は奪いに来たMFベルナルド・シウバを股抜きでかわし、寄せてきたロドリとDFジョアン・カンセロも巧みに捌いてみせる。密集地帯でボールを奪われることなく、隣でフリーになっていたMFクリスティアン・エリクセンへと繋いでみせた。
 
英『Manchester Evening News』は、このワン・ビサカのプレイについて「(エリック・)テン・ハーグが正しかったことを証明した」と評価している。テン・ハーグ監督は4日に行われたボーンマス戦の後に「彼(ワン・ビサカ)は攻撃面でも信頼できる」とコメントしていた。ワン・ビサカは昨年12月に行われたバーンリー戦にて、エリクセンのゴールをダイレクトクロスでアシストするなど、攻撃でも度々良いプレイを見せるようになっていたが、今回のプレイはより際立っていた。
 
同メディアによれば、ダロトの復帰時期はまだ未定であり、当分はワン・ビサカがメインで右サイドバックを担っていくものと見られる。彼は1月の移籍も噂されているが、もしこのままマンUに残留し、攻撃でも貢献できることを証明していければ、ダロト復帰後もスタメンの座はワン・ビサカのものとなるかもしれない。

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