「リーダーにもなれる選手を欠いている」 2位ミランの逆襲には“イブラの帰還”が不可欠か

イブラヒモビッチがスタンドから試合を見守っている様子は度々カメラに抜かれている photo/Getty Images

勝ち点3を奪えていない最近のミラン

18試合を終え、まもなく折り返しを迎える2022-23シーズンのセリエA。昨季のリーグ王者ミランは現在勝ち点38の2位につけているが、直近公式戦3試合未勝利とやや調子を落としている。冬の移籍市場で起爆剤となる新戦力を確保する可能性はないのか。
 
FIFAワールドカップ・カタール大会明け最初の試合となった4日のサレルニターナ戦は、序盤に奪った2点のリードを活かし、1-2でなんとか逃げ切ったミラン。ところが次のローマ戦では後半に2点を追いつかれ、2-2のドローでフィニッシュ。12日に行われたコッパ・イタリアのトリノ戦は延長戦の末に0-1で敗れ、15日のレッチェ戦は後半になんとか追いついて勝ち点1を得る始末だった。
 
ここ最近は結果が出ていないだけでなく内容も悪く、特にレッチェ戦の前半は主導権を握られ続けてしまった。伊『MIlannews.it』によれば、この試合後のインタビューでステファノ・ピオリ監督は新戦力の必要性について問われているが、それよりも離脱者の復帰を待ち望んでいることを明らかにしている。
 
「クラブはすでに意思を表明している。我々は選手を回復させているんだ。(19日の)スーペルコッパでは(FWアンテ・)レビッチも回復して、より多くの解決策が持てることを願っている。(FWディボック)・オリギも元気になったし、イブラも早く回復してほしい。準備はできているし、チームに不足はない。フルメンバーで臨めば、より強く、より確信を持って戦うことができる。リーダーにもなれる選手を欠いているんだ」
 
イブラヒモビッチは昨季終了後に左膝の手術を行い、現在まで長期離脱中。全治7~8ヵ月と見込まれていただけに、2月中の復帰が期待される。いつまでも41歳のイブラヒモビッチに頼っているわけにはいかないが、もう一度気を引き締めるためにも彼の影響力は必要だろう。首位ナポリとの勝ち点差はレッチェ戦のドローによってさらに広がり、今では勝ち点9差がついてしまっているが、逆転優勝に向けてこの男が起爆剤となるのか。

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