ガクポ、グヴァルディオル、ウナヒら“W杯組”が冬の市場盛り上げる 今冬に大物大移動の可能性

オランダ代表で結果を残したガクポ photo/Getty Images

カタール大会でヒーローとなった者たちに動きは

FIFAワールドカップ・カタール大会が終了した直後ということもあってか、今冬は移籍市場への注目度が高くなっている。今回のFIFAワールドカップはシーズン途中となる冬に行われたこともあり、そこでブレイクした選手をシーズン後半戦の新戦力として迎え入れたいと考えるクラブも多いだろう。

スペイン『MARCA』も市場の動きに注目しているが、カタール大会でブレイクした者ではモロッコ代表MFアゼディン・ウナヒ(22歳/アンジェ)、同じくモロッコ代表MFソフィアン・アムラバト(26歳/フィオレンティーナ)、さらには3位に入ったクロアチア代表よりDFヨシュコ・グヴァルディオル(20歳/ライプツィヒ)、優勝したアルゼンチン代表の主力として大会最優秀若手選手にも選ばれたMFエンソ・フェルナンデス(21歳/ベンフィカ)、今大会でさらに評価を伸ばすことになったオランダ代表MFコーディ・ガクポ(23歳/PSV)らが挙げられる。いずれも若い選手が多く、将来性を考慮しても今冬に争奪戦となる選手もいるだろう。

グヴァルディオルは大会No.1DFとの呼び声もあり、守備だけでなくボールを持ち運ぶ技術も見せてくれた。20歳という年齢、レフティーという要素を考えれば大争奪戦となるのも頷ける。
ガクポは193cmのサイズに加え、しなやかなテクニックを備える。マンチェスター・ユナイテッドが獲得に関心を示しているとも言われており、メガクラブでプレイするにふさわしい実力者だ。カタール大会でも3ゴールを挙げており、ミドルシュートの質も高い。大会前より注目度の高い選手だったが、カタール大会で才能が本物だと改めて証明された。

アルゼンチンのエンソ・フェルナンデスはリヴァプール、マンUとこちらもプレミア方面からの関心が噂されており、カタール大会では攻守両面で輝いた。同じく中盤を構成したブライトン所属のMFアレクシス・マック・アリスター(23)を含め、テクニックとハードワークできる能力を兼ね備えるMFとして一気に評価が上がった印象だ。

注目すべきベテランでは、やはりFWクリスティアーノ・ロナウドの動きは気にかかる。大会中にマンチェスター・ユナイテッドとの契約を解除したことも話題を呼び、今後も欧州5大リーグでプレイを続けられるのか注目されてきた。現在はサウジアラビアのアル・ナスルとの交渉が進んでいるとの話題があり、残念ながら欧州からのオファーは少ないようだ。カタール大会でも爪痕を残せなかったため、37歳の年齢を考えても仕方がないか。

他にはアトレティコ・マドリードを離れる可能性が指摘されているポルトガル代表FWジョアン・フェリックスも注目だ。カタール大会でも印象的なパフォーマンスを見せており、以前からアトレティコの指揮官ディエゴ・シメオネのスタイルに合っていないとの指摘はあった。他クラブの方が個性を発揮しやすいのであれば、アトレティコを離れる方がいいだろう。

シーズン途中の移籍は新チームへの適応も難しくてハードルが高いと言われるところもあるが、今冬にどれだけの大物が動くのか。カタール大会でブレイクした選手たちは要注目で、市場でも主役となっていきそうだ。

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