前半戦は絶好調だった今季のアーセナル
ワールドカップ・カタール大会が終了し、いよいよ後半戦が幕を開けたプレミアリーグ。27日にウェストハム・ユナイテッド戦を控えているアーセナルは現在首位に立っており、今季はリーグ優勝も視野に入るが、不吉なデータも存在する。
昨季はリーグ戦5位に終わり、惜しくもチャンピオンズリーグ出場を逃したアーセナル。今季は夏の移籍市場でFWガブリエウ・ジェズスやDFオレクサンドル・ジンチェンコなどといったタレントをチームに迎え入れ、リーグ開幕から勝ち星を積み重ねた。
現在彼らのリーグ戦成績は12勝1分1敗の勝ち点37となっており、2位マンチェスター・シティとの勝ち点差は5。2003-04シーズン以来のリーグ優勝に向けてこの差をキープ、もしくは広げていくことが期待される。
しかし、データサイト『Opta』は、アーセナルにとって好ましくない事実を紹介。彼らはクリスマス時点で首位に立っていた過去5回のうち、リーグ優勝を成し遂げたことが一度もないという。
該当するシーズンは、1951-52シーズン、1986-87シーズン、1989-90シーズン、2002-03シーズン、2007-08シーズンとなっており、それぞれ3位、4位、4位、2位、3位という成績でフィニッシュ。最も惜しかった2002-03シーズンは首位マンチェスター・ユナイテッドに勝ち点5及ばなかった。
実際に、この流れを汲む事態はすでに起きている。今季前半戦に1トップのポジションで躍動したジェズスがワールドカップで膝を負傷。すでに手術は終えており、復帰までは数ヵ月かかる見込みだ。
ジェズスの代役を務めるはずのFWエディ・エンケティアも好プレイヤーだが、ジェズスと同等のパフォーマンスはさすがに期待できない。1月の移籍市場で3人目のストライカーの確保に動くことも考えられるが、すぐにチームにフィットしそうな、エンケティア以上の選手を獲得できる可能性は低いだろう。
アーセナルが負の歴史を繰り返さないためには、ジェズス復帰までに首位をキープできているかどうかが肝となりそう。エンケティアのパフォーマンスには要注目だが、チーム全体でジェズスの穴を埋める意識も必要かもしれない。