イングランド代表MFは“適性体重”に戻ってもプレイできない? 「展開力・守備力」両方の性質を兼ね備えるロドリの完成度

マンチェスター・シティでプレイするロドリ photo/Getty images

今のロドリは圧倒的だ

夏の移籍市場ではアーリング・ハーランドをはじめとする実力者をチームに加えたマンチェスター・シティ。ハーランドはすでに得点を量産しており、移籍市場終盤に獲得したマヌエル・アカンジも守備陣に欠かせない選手として活躍している。シュテファン・オルテガは出場機会こそ少ないが、ピッチに立てばエデルソン・モラレスにも負けないパフォーマンスを披露してくれる。しかし、カルヴィン・フィリップスはまだ評価が難しい。

フィリップスはリーズ・ユナイテッド出身のMFで、今冬にはイングランド代表としてFIFAワールドカップ・カタール大会に出場している。シティでの前半戦は肩の治療のため、ほとんどピッチに立っていない。

シーズン後半戦はビッグマッチが多く、ロドリのバックアッパーとしての活躍を期待したいのだが、W杯後チームに戻った際にはペップに「体重が増えている」と指摘されたようだ。そのため、カラバオカップのリヴァプール戦で出番はなかった。
クラブでは長らくピッチに立つことから離れており、W杯では40分しかプレイしていない。そのため体重が増えてしまったのだろう。「準備が整ったらプレイする」とペップは語っており、干される可能性は低い。

ただフィリップスが適性体重に戻ったとしても満足できるプレイタイムを得られるかは怪しい。それはロドリのパフォーマンスが素晴らしいからだ。

シティでアンカーを務めるロドリのパフォーマンスは年々上がっており、配球力だけでなく得点や守備面でも良さを見せるようになった。以前まではロドリが展開力、フェルナンジーニョ(昨季までシティに在籍)が守備力に秀でるとされていたが、今のロドリは両方の性質を兼ね備える。リヴァプール戦ではフルタイム出場を果たし、デュエル6勝、5回のボール奪取に成功している。

そんなロドリを休ませるにはフィリップスがペップを納得させるしかない。そのために獲得された選手であり、後半戦はプレイタイムを増やすことはできるのだろうか(データは『SofaScore』より)。

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