アーセナルのキーマン・ジャカが直面していた“レギュラー落ち”の危機 アルテタ監督は役割の変化を要求

ゴール前に顔を出す機会も増えている photo/Getty Images

攻守においてピッチを幅広くカバーしているジャカ

現在プレミアリーグ首位を走るアーセナルにて、大きな存在感を放っているMFグラニト・ジャカ。今季は継続的に好パフォーマンスを見せているが、その裏にはミケル・アルテタ監督の言葉があったようだ。
 
直近3シーズンは、各シーズン公式戦1ゴールのみに終わっていたものの、今季は20試合に出場してすでに4ゴールを決めているジャカ。アシストも3つ記録しており、ゴールを生み出すプレイに磨きをかけている。
 
英『talk SPORT』によれば、アルテタ監督はジャカに対し、「ファイナルサードで脅威となり、チームにゴールをもたらす必要がある」という旨を本人に告げていたようで、「ゴールを奪えるミッドフィルダーになれなければ、他の選手に置き換えるかもしれない」とも、今夏の移籍市場開幕期間中に伝えていたようだ。そして、ジャカはその要求にしっかりと応えたという。
 
「それは必要なことだったと思う。チームがさらなるレベルに到達し、よりゲームを支配できるようになることや、ファイナルサードでより多くの人員を割いて攻撃し、より多くのゴールを決めることを望んでいた。そのためにそういった変化が必要だったんだ」
 
「昨シーズン終了後、私は彼にこう言った。『君の脳の中の何かを解放する必要がある。君はこのエリアでとても快適に、自信を持ってプレイしているが、試合に勝つために必要なものがここにあることを忘れてしまっている。そしてチームは今、このポジションの選手を欲している。だから、君がそれを解放しない限り、私は何か手を下さなければならないだろう』とね」
 
「彼はすぐにそれを理解した。彼はとても知的な選手で、プレシーズンにはこれまで以上に健康的かつスリムな体型でやってきた。それに彼は、チームを違うレベルに持っていくために自身の役割を変えなければならないことも分かっていた。彼はそうなることを知っていたんだ」
 
シーズン前半に1トップに君臨していたFWガブリエウ・ジェズスがワールドカップ期間中に負傷してしまったこともあり、後半戦序盤のアーセナルは攻撃力の低下が懸念される。チーム全体で彼の不在を補う必要があるが、ジャカのさらなる奮起には期待できそうだ。

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