FIFAワールドカップ・カタール大会が終わり、12月の下旬からはクラブでの戦いが再開する。イングランドではすでにカラバオカップが行われており、26日からはプレミアリーグが始まる。
カラバオカップでの注目カードはやはり、マンチェスター・シティ対リヴァプールのビッグマッチだろう。今季は少しリヴァプールが調子を落としているが、それでも10月のリーグ戦ではシティを下した。近年のプレミアリーグを代表するチーム同士の一戦であり、見逃せない。
本来であれば前述したような盛り上がる一戦となるのだが、今は状況が違う。W杯終わりで、主力選手が疲労しているのだ。
英『Daily Mail』ではプレミアリーグのクラブからW杯に派遣された選手のプレイタイムをクラブごとに集計している。最も少なかったのは、サウサンプトンの270分で、最も多かったのはシティの4628分だ。
シティは16選手をカタールに派遣しており、フリアン・アルバレスが見事、優勝を飾った。ベスト8にはイングランド、オランダ、ポルトガルと主要な選手が属するチームが勝ち上がったため、疲労は大きいといえる。
英『Manchester Evening News』によると、火曜日のトレーニングにはルベン・ディアス、ベルナルド・シウバ、ジョアン・カンセロ、カイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、ジャック・グリーリッシュ、フィル・フォーデン、カルヴィン・フィリップスの計8人が参加しなかったという。それぞれポルトガル代表、イングランド代表としてW杯に参加しており、まだ休暇を楽しんでいるようだ。
リヴァプール戦にはW杯に出場しなかったアーリング・ハーランドとリヤド・マフレズ、早期敗退となったケビン・デ・ブライネとイルカイ・ギュンドアンが出場すると予想できる。あとは期待されているコール・パルマーやリコ・ルイスといった若手がスタジアムに姿を現すか。
本来であれば注目カードであるシティ対リヴァプールだが、W杯終了直後はそういうわけにはいかない。シティへの負担は大きく、リヴァプールにも同様のことがいえる。今重要なことは怪我をしないことであり、本来のエキサイティングな試合にはならないかもしれない。