W杯で輝いたカイセド&マックアリスターの放出はなし 主力引き抜かれないブライトンが後半戦の台風の目に

今季素晴らしい成績を残すブライトン photo/Getty images

三笘薫の活躍にも注目したい

FIFAワールドカップ・カタール大会も終わりを迎え、12月終盤からはプレミアリーグが再開する。前半戦はアーセナルが首位に立つ展開となり、中断期間を迎えた。

今季のプレミアリーグはアーセナルとマンチェスター・シティ以外のBIG6が苦戦している印象だ。マンチェスター・ユナイテッドは今でこそ盛り返してきたが、序盤戦は散々な結果に終わっていた。チェルシーとリヴァプールも躓いており、後半戦でも再起に期待がかかる。

その代わりに今季のプレミアリーグは中堅クラブが名を揚げた。ニューカッスルは3位におり、監督を引き抜かれたブライトンは7位と健闘を見せている。
日本代表の三笘薫が所属するブライトンは今季素晴らしいスタートダッシを切った。しかしマルク・ククレジャ、イヴ・ビスマを引き抜かれ、指揮官であったグレアム・ポッターもチェルシーに行ってしまった。

ロベルト・デ・ゼルビ新体制となったブライトンだが、交代直後は苦戦が目立った。対戦相手がリヴァプールやシティということも影響し、上位から遠ざかることになったが、三笘の先発抜擢もあってチェルシーやアーセナルといった強豪を破って中断期間に入っている。

後半戦もブライトンは楽しみなチームだが、危惧すべきは主力の引き抜きだ。ククレジャ、ビスマを引き抜かれはしたが、モイセス・カイセドをはじめとする実力者が揃っており、アレクシス・マック・アリスターはW杯で大きく評価を高めた。冬の移籍市場で再び主力を引き抜かれることになれば、さすがのブライトンでも勢いを維持するのは難しいか。

英『SussexLive』によると、ブライトンはカイセドとマックアリスターを今冬に売却するつもりはないようだ。すでにビッグクラブからのアプローチを受けているようだが、売却するとしても来夏以降になるという。

ブライトンの主力が引き抜かれることなく、冬の移籍市場でスカッドを強化できればEL出場権、もしくはCL出場権獲得の可能性が高まる。今季はビッグクラブの主力が大勢カタールに向かっており、シティからは17人が派遣されたという。そうなるとコンディション調整が難しく、一気に崩れるチームが出てきてもおかしくない。

新体制への適応も済ませ、主力の放出なく冬の補強に期待できるブライトン。後半戦は台風の目となって上位争いを面白くさせるチームになるのだろうか。

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