W杯で多く見られた“リアクションサッカー”への懸念 マンUが目指すは「支配的かつ積極的」なスタイル

テン・ハーグ監督の望むサッカーはワールドカップではあまり見られなかったようだ photo/Getty Images

後半戦はさらにチームの完成度を上げていきたいテン・ハーグ・ユナイテッド

FIFAワールドカップ・カタール大会はアルゼンチンの優勝で幕を閉じ、各国リーグ戦が徐々に再開されていく。イングランドでは一足先にカラバオカップ4回戦の試合が行われており、マンチェスター・ユナイテッドは22日にバーンリーと対戦。チームを率いるエリック・テン・ハーグ監督は、ワールドカップで多く見られた“リアクションサッカー”に囚われすぎないよう、自チームの選手たちに警鐘を鳴らしている。
 
今夏にマンUの指揮官に就任したテン・ハーグ監督は、この約半年でチームを上昇気流に乗せており、現在彼らはリーグ5位につけている。3位ニューカッスル・ユナイテッド、4位トッテナムより消化試合数が1試合少ないことを踏まえれば、上々の成績と言えるだろう。
 
さらにマンUは、先月11日に行われたカラバオカップ3回戦のアストン・ヴィラ戦も4-2の勝利で終えている。そのため彼らは22日に、同じく3回戦を勝利してきたチャンピオンシップ(英2部相当)首位のバーンリーと対戦。ワールドカップ帰りの選手たちを満足に起用できるとは考えづらく、苦戦することも十分にありえるだろう。
 
しかし、英『Daily Mail』によれば、テン・ハーグ監督は選手起用以外の部分でも、ワールドカップによる悪影響を懸念しているようで、このようなコメントを残している。
 
「今回のワールドカップでは多くの国が受け身でプレイしたのを見ただろう。待ち構え、相手の反応を見ながらプレイしていた」
 
「(6-3で敗れた10月2日の)マンチェスター・シティ戦でもその事象が見受けられた。あの試合ではそれが大きな問題だった。我々は支配的かつ積極的でありたいが、違う形でプレイしてしまった」
 
テン・ハーグ監督の下、ボールを保持する意志も見せている今季のマンU。前半戦はFWマーカス・ラッシュフォードなどのスピードを活かしたカウンター攻撃が特に光っていたが、相手や状況に応じてポゼッションやカウンターを自由に使い分けられるようになると理想的だろう。

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