長期離脱となったジェズスの代役にC・ロナウドというウルトラC案も? 現在無所属の生ける伝説はアーセナルに好意的

現実的ではないが、経験豊富なレジェンドストライカーを移籍金0で獲得できる photo/Getty Images

ジェズスの離脱はアーセナルに大きな影響を及ぼすだろう

FIFAワールドカップ・カタール大会は決勝トーナメント1回戦までの試合が終了。次は準々決勝の試合が行われる。そんな中、ブラジル代表のFWガブリエウ・ジェズスはグループステージ3戦目のカメルーン戦で負傷してしまい、3ヵ月ほどの離脱が見込まれているが、アーセナルは彼に代わるストライカーの確保に動くのか。
 
2戦目終了時点ですでに決勝トーナメント進出を決めていたこともあり、カメルーン戦で今大会初先発の機会を与えられたジェズス。64分に途中交代となったが、それまでに右膝を負傷していたらしく、その後ブラジル代表からの離脱が決定。所属先のアーセナルはすでに彼が膝の手術を行い、成功したと発表している。
 
今季好調のアーセナルはプレミアリーグ首位でリーグ戦中断期間を迎えていたが、ワールドカップが終了し、リーグ戦が再開してからも当分ジェズスを起用することはできない。このチームにはFWエディ・エンケティアというもう1人のストライカーがいるが、リーグ制覇も狙えそうな今の状況で、純粋なセンターフォワードが彼1人だけという状況をアーセナルがよしとするのかは微妙なところだ。
 
1月の移籍市場で、アーセナルがストライカーの獲得に動くのではないかという噂もあがっているが、英『Football London』は1つの可能性として、FWクリスティアーノ・ロナウドの名前をあげている。彼はワールドカップ開幕直前、番組のインタビューで当時所属していたマンチェスター・ユナイテッドや指揮官エリック・テン・ハーグ監督に対する不満を述べ、物議を醸していた。最終的にマンUは、双方合意の上でロナウドがクラブを去ることになったと発表しており、現在彼は無所属となっている。
 
同メディアは、そのインタビュー内でロナウドがアーセナルについて好意的な意見を述べていたと指摘。「このチームは好きだよ。監督も好きだ。良いチームだと思う。もしマンチェスター・ユナイテッドがプレミアリーグを制覇できなくても、アーセナルが制覇してくれれば嬉しいね」とコメントしていた。
 
しかし、アーセナルがロナウドとの契約に関心を抱く可能性は極めて低いとも同メディアは主張している。今季からチェルシーでプレイしている元アーセナル主将FWピエール・エメリク・オバメヤンは、昨年12月に規律違反によりキャプテンマークを剥奪されており、2月には双方合意の下で契約解除。バルセロナへとフリーで移籍していた。今季のロナウドは前述のインタビュー以外にも何度か問題行動を起こしており、クラブやミケル・アルテタ監督が彼をチームに加えたいと考えることはまずないと思われる。
 
そもそも、今季のロナウドは公式戦3ゴールしか奪えていないなど低調であり、ワールドカップ・カタール大会でもPKから1ゴールを決めたのみ。代表指揮官のフェルナンド・サントス監督は、グループステージ3戦目の韓国戦でロナウドが見せた態度に不満を抱いたようで、7日に行われたスイス戦では彼をスタメンから外した。代わりに先発出場した21歳FWゴンサロ・ラモスがハットトリックの活躍を見せたことで、代表でもロナウドの立場は危うくなっている。
 
その上ロナウドは世界屈指の高給取りであり、いくら一時しのぎの契約になるとしても、彼を獲得する理由より、獲得を見送る理由の方が圧倒的に多い。移籍市場では何が起こるかわからないとは言え、アーセナルのロナウド獲得はやはり現実的な案とはならないだろう。

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