3点目で横浜F・マリノスを優勝に導いた仲川輝人 苦しんだ先に生まれた最終節での歓喜

3点目を決めた仲川 photo/Getty Images

今季は31試合7得点6アシストを記録

J1最終節で横浜F・マリノスはヴィッセル神戸と対戦し、3-1で勝利した。チームの3点目を決めて3年ぶりの優勝をグッと引き寄せた男が、3年前のMVP・仲川輝人である。

この試合で仲川はサブからのスタートとなったものの、70分にエウベルに代わって途中出場すると、積極的な仕掛けからチャンスを創出。そしてすぐに結果を残した。右サイドを抜け出した水沼宏太がドリブルで運び、中央へ折り返す。仲川はワンタッチでゴールネットを揺らし、チームを勝利に大きく近づける活躍を見せた。

今季はケガに悩まされるシーズンでもあった。開幕2戦3ゴールと滑り出しは上々だった仲川だが、その後は結果を残せずにいるとベンチスタートの日々が続いた。先発出場してもゴールを決められず、第2節から出場した18試合でわずか1得点と2019年の得点王は苦しんでいた。
それでも徐々にコンディションを上げていくと第24節の川崎フロンターレ戦、第25節FC東京戦と2試合連続ゴールを記録。そして迎えた最終節には勝利を決定づける3点目を決めてチームを3年ぶりの優勝に導いた。

3年前には最優秀選手賞と得点王に輝くなど順風満帆なシーズンだった。3年ぶりの優勝となった今季は悔しさも残るシーズンだっただろう。だからこそ最終節で得点し、喜びをかみしめた仲川は、今季の悲喜を思い出させる印象的なシーンだった。

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