デュエル、パス精度、守備で高い数字を記録 勝ち切れずもリヴァプールの中盤を支えた司令塔の存在感

チアゴのパスからチャンスを作ったが…… photo/Getty Images

中盤を制圧したチアゴ

リヴァプールはプレミアリーグ第14節でリーズと対戦した。前節・下位のノッティンガム・フォレストに敗れ、立て直しを図りたい一戦だったが、ミスから先制ゴールを献上。同点に追いつくものの逆転弾を決められず、逆に後半アディショナルタイムに勝ち越し弾を奪われてまさかの連敗を喫した。

そんなリヴァプールの中盤で先発し、圧倒的な存在感を見せつけた男がチアゴ・アルカンタラだ。今節も[4-3-1-2]の中盤でメンバー入りを果たすと、チアゴは持ち味の強度と正確なパスでリヴァプールの中盤を制圧。攻守両面に顔を出し、リヴァプールのかじ取り役として能力の高さを見せつけた。

チアゴの高いパフォーマンスは数字にも表れており、データサイト『SofaScore』によれば、14回のデュエルで勝利数は「11」を記録。さらにロングボール成功数も6回のうち「5」、タックル数も「7」と攻守で圧倒的な数字を見せ、チームトップの評価点(10点満点)の「8.0」を記録した。
しかし、そんな司令塔がいても絶対に勝てるわけではないのがサッカーだ。イラン・メリエの好セーブが一つでもゴールネットを揺らしていたら状況は違っていただろう。中盤でここまでのパフォーマンスを発揮しながらもチームが勝ち切れなかった一戦は、ケガ人での離脱者続出や他選手のパフォーマンス低下で勝ち星を落とす今季のリヴァプールを象徴してしまう内容となった。

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