フィジカル激しすぎる仏に南野拓実は合っていたのか 「彼が激しさに対応できないならば……」

モナコで奮闘する南野 photo/Getty Images

気になる日本の10番の現状

ワールドカップ・カタール大会へ向けてクラブでの出番を増やすべく、日本代表FW南野拓実は今夏にリヴァプールからモナコへの移籍を決断した。

しかし、現状は厳しい。チームにブリール・エンボロなどライバルが多いことに加え、序盤戦でのアピールに失敗したところから南野はスタメンに入り切れていない。リーグ・アンではここまで200分の出場に留まり、1ゴール2アシストを記録しただけだ。

この現状に注目したのが英『Football Fancast』だ。南野は昨年冬にサウサンプトンへレンタル移籍していた時期があり、サウサンプトンが南野を完全移籍で獲得するプランもあったはず。だが、モナコで苦戦している現状を見れば獲得を見送って良かったとの考えを示している。
「彼がリーグ・アンの激しさに対応できないのであれば、サウサンプトンが思い切って彼と契約しても成功していた可能性は低いだろう。クラブ幹部は明らかに彼のファンで、それは監督のハーゼンヒュットルも同じだった。しかし南野に移籍金を注ぎ込んでいれば、現在チームで戦力になっている選手たちを獲得することは出来なかった」

同メディアの指摘通り、リーグ・アンは想像以上にフィジカルバトルが激しい。カード覚悟の厳しいチャージは当たり前で、2列目でボールを保持するのも楽ではない。モナコが南野の良さを100%引き出せていない部分もあるだろう。

そう考えると、リーグ・アンやサウサンプトンのようなプレミア中堅クラブは南野にとってベストなクラブではなかったかもしれない。ライプツィヒやドルトムントなどブンデスリーガである程度ボールを支配できるクラブの方がリーグの環境的にも能力を引き出しやすかったか。

ワールドカップまでの短い期間でモナコの主役になるのは簡単なミッションではなかったが、やはり日本代表としては試合勘が気に掛かる。日本の10番として森保ジャパンの絶対的戦力ではあるが、クラブでの立ち位置がワールドカップにどう影響してくるのか不安も出てきている。

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