シティ戦はアピールのチャンスだった? トロサール得点後息を吹き返したブライトン。必要だった三笘のような攻撃的選択肢

マンチェスター・シティ戦は負傷で欠場した三笘薫 photo/Getty images

シティはウォーカー不在で失点を許している

ロベルト・デ・ゼルビ体制となってから5試合勝ちがないブライトン。直近のマンチェスター・シティ戦でも前半だけで2ゴールを奪われ、後半1ゴール返したが、最終的には3-1で敗れてしまった。ここ5試合での勝ち点はわずか2であり、29日のチェルシー戦では勝ち点3が欲しい。

成績だけを見ればブライトンは難しい状況に立たされているが、内容は悪くなかった。途中までは2-1と1点差としており、何か変化があれば追い付いていた可能性がある。

ブライトンの強みは後方からの整備されたビルドアップと相手の組み立てを封じるハイプレスだ。シティ相手にも前傾姿勢で戦いに挑み、悪くないパフォーマンスを披露している。結果アーリング・ハーランドとケビン・デ・ブライネの個の前に敗れたが、レアンドロ・トロサールがゴールを決めた53分以降に勢いを維持できれば試合は分からなかった。
日本代表の三笘薫は現在怪我で離脱中だが、シティ戦万全の状態で試合に臨むことができればどのような働きを見せたのか。SNS上では「シティVS三笘が見たかった」「三笘はシティ相手にどれだけやれたのか」といった意見が見られ、出場を期待していたサポーターが多いように思える。

今季のシティは得点力で隠されてしまっているが、昨季ほどの安定感はない。トロサールがゴールを決めた後半はブライトンが主導権を握っていた時間が長く、ブライトンに個で局面を打開できる選手がいればまた話は違っただろう。

それが三笘である。今季プレミア初挑戦ながらJリーグで磨いたドリブルは健在であり、キーラン・トリッピアーやトレント・アレクサンダー・アーノルドといったプレミアのSBと対峙しても三笘の強みは消えなかった。シティは守備の要であるカイル・ウォーカーを負傷で欠いており、この試合はマヌエル・アカンジを右SBに置いている。悪くないパフォーマンスを披露したが、失点の起点となるミスをしてしまい印象が悪い。三笘であればアカンジ相手でも違いは見せられたのではないだろうか。

戦術は整備されており、今季も曲者ぶりを見せるブライトンだが、シティやリヴァプールのようなBIG6相手に違いを見せるには個で打開できる選手が少ない。現状攻撃面ではトロサールくらいであり、三笘の復帰を待ちたい。英『SussexLive』によると、29日のチェルシー戦、11月6日のウルブズ戦を欠場することになるようだ。

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