トッテナムでほぼ出番のない22歳の新加入DFスペンス トレーニングで牙を研ぎつつチャンスが来るまで耐え忍ぶ覚悟

トレーニング内でアピールするしかない現状 photo/Getty Images

厳しい状況に直面しているスペンス

今夏にミドルズブラからトッテナムへと移籍したU-21イングランド代表DFジェド・スペンス。出場機会を得るためのハードルは高いが、今は耐え、いずれチャンスを掴みたいと考えているようだ。
 
昨季はローン移籍先のノッティンガム・フォレストで主力としてプレイし、チームのプレミアリーグ昇格に貢献したスペンス。その活躍に目をつけたトッテナムは、ボーナスを含めれば最大2000万ポンド(約34億円)と言われる移籍金で彼の獲得に成功した。
 
ところがアントニオ・コンテ監督はここまで彼をほとんど起用していない。出場試合数は2試合に留まっており、いずれも後半アディショナルタイムからの出場だった。
 
英『Football London』は、プレシーズン中にコンテ監督が「スペンスは将来的に重要な選手だが、現時点では他の選手の序列の方が上だ」と説明していたことを取り上げつつ、スペンス本人のコメントも紹介。自らの出番の少なさについて言及している。
 
「(もっとプレイタイムが増えることを)望んでいるよ。でも我慢するしかないし、自分の番が来た時にそれを掴み取るしかない」
 
「現状を受け止めるしかない。時間がかかることもあるし、すぐに(チャンスが)来ることもある。だから仕方ないね」
 
「僕はいつも自分を信じているけど、サッカーでは何が起こるかわからない。だから我慢するしかないし、チャンスが来れば、その時はその時だよ」
 
一方、試合には出られずとも自らが成長していることは実感できている模様。コンテ監督やコーチ陣から練習でどのようなことを学んでいるのか問われ、このように答えている。
 
「全部だよ。僕が試合で必要とすること全てに関して。戦術的なことも含めてね。ほぼ全てのことを学んでいる」
 
「間違いなく戦術的な面は(トッテナムに来てから)向上している。トレーニングで多くのことを学んでいるし、みんなからも多くのことを学んでいる。今は多くのことを吸収できているよ」
 
リーグ戦やチャンピオンズリーグで出番を得るのが難しい以上、スペンスの当面の目標は国内カップ戦の出場になる。来月10日にはリーグ杯のノッティンガム・フォレスト戦が予定されているが、この試合に照準を合わせて首脳陣にアピールしていきたいところだ。

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