1試合平均の決定機演出数は大幅減…… クロップ・リヴァプールのサイクルは終わりが近いのか

上手く噛み合わないリヴァプール photo/Getty Images

マンCとの直接対決で意地を見せられるか

ユルゲン・クロップ率いるリヴァプールはサイクルの終わりを迎えているのだろうか。それとも、ここから巻き返せるのか。16日に行われるマンチェスター・シティとの一戦は、チームの士気を大きく左右する重要な一戦となりそうだ。

今季最大の変化点といえば、FWサディオ・マネが退団したことだ。すべての原因がマネ退団にあるわけではないが、英『BBC』によれば今季のリヴァプールは1試合平均の決定機演出数が1.5回まで減少している。昨季が3.75回だったことを考えればかなりのマイナスだ。

2016-17シーズン以降ではワーストの数字となっており、チャンスメイクの部分で歯車が狂い始めているのは間違いない。MFジョーダン・ヘンダーソンやFWロベルト・フィルミーノ、DFフィルジル・ファン・ダイクなどクロップ政権を支えてきた選手たちがベテランの領域に入っているのも気になるところで、今季のチーム平均年齢は28歳を超える。これは現在のプレミアでは3番目に高い数字だという。昨季は4冠をかけて大量の試合をこなしており、それが一部のベテラン選手に大きな疲労を残したとの見方もある。
一方で対戦するマンチェスター・シティは今季の1試合平均決定機演出数は3回となっており、リヴァプールの倍だ。これでも落ちている方ではあり、昨季は3.67回を記録していた。しかしFWアーリング・ハーランドを引き抜いたことで、少ないチャンスをモノにできるチームになってきている。ハーランドの獲得は前線に刺激を与える意味でも大きなものだった。

ちなみにマンCが最も多くの決定機を演出していたのは2017-18シーズンのことで、1試合平均にすると4.89回も決定機を作っている。このシーズンではリーグ戦だけで106ゴールを記録しており、圧倒的な攻撃力で他クラブをねじ伏せている。

ここ数年はジョゼップ・グアルディオラ率いるマンCとクロップ率いるリヴァプールがデッドヒートを繰り広げてきたが、今季は大きな差がついてしまった。リヴァプールとしては16日の直接対決で改めて力を示したいところだが、まだトップレベルの力があることを証明できるだろうか。

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