試練のスパーズ、リヴァプールを撃破した アーセナルにプレミア制覇への道見えてきたか

リヴァプールにも勝ったアーセナル photo/Getty Images

マンC最大のライバルに名乗りを上げる

プレミアリーグは9試合を消化したが、王者マンチェスター・シティと頂点を競えるのはアーセナルだけなのかもしれない。

マンチェスター・ユナイテッドはまだエリック・テン・ハーグのカラーを浸透させている最中で、チェルシーでも早々に指揮官交代が起きた。マンC最大のライバルだったリヴァプールも今季は10位と明らかに調子を崩しており、激戦とされたプレミアが今季は早くも上位と中位の差が開いてきた。

その中で8勝1敗と見事な成績で首位に立っているのがアーセナルだ。10月はトッテナムとのダービーマッチ、リヴァプールとのビッグマッチが連続したが、アーセナルはこの試練を2連勝で乗り切った。この2試合は実力をテストする場と考えられていたが、ここでも白星をゲットしたことでサポーターも確信に近い感覚を得たのではないか。まだ序盤だが、期待は膨らんでいる。
攻撃陣では新戦力のガブリエウ・ジェズス、伸び盛りのガブリエウ・マルティネッリ、ブカヨ・サカ、テクニックが光るマルティン・ウーデゴーらが見事なハーモニーを奏でており、守備の方はサイドバックにベン・ホワイトや冨安健洋といったセンターバックをこなすプレイヤーを配することで最終ライン全体が安定している。守備の層の厚さはかなりのレベルにあると言っていい。

油断は禁物だが、ここからアーセナルはリーズ・ユナイテッド、サウサンプトン、ノッティンガム・フォレストと対戦していく。今の調子ならば、ここで勝ち点9を計算できる。一方のマンCは次節リヴァプールとアウェイで対戦する。リヴァプールは調子を落としているものの、それでもタレント力はビッグクラブにふさわしいものだ。何より舞台はアンフィールドで、マンCとて楽に勝てるはずはない。ここで勝ち点を取りこぼす可能性は十分に考えられる。

アーセナルに求められるのは継続性だ。この序盤戦で実力は証明済みで、マンC最大のライバルとなっているのは間違いない。

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