フランスのレンヌといえば現レアル・マドリードMFエドゥアルド・カマヴィンガを輩出するなど、若手を積極的に起用してきたクラブだ。
その流れは今季も続いており、今のレンヌもとにかく若い。今年のワールドカップにも出てくるかもしれないヤングスターを多数抱えているのだ。
前線で目を引くのは、ワイドな位置からの仕掛けを得意とするベルギー代表FWジェレミー・ドク(20)とガーナ代表FWカマルディーン・スレマナ(20)だ。今季のドクはチームトップとなる13回、スレマナは2位となる12回のドリブル成功数を記録しており、途中出場から流れを変えられるアタッカーだ。両者はワールドカップでもブレイクする可能性がある。
左サイドバックに入るのは、先月フランス代表デビューを果たした20歳のアドリアン・トリュフェール、センターバックではベルギー代表若返りへ希望の星となってほしい22歳のアルトゥール・テアテの両者が主力になっている。
GKには19歳の若さでトルコ代表デビューを果たしているドアン・アムレダールがいる。まだレンヌの守護神となっているわけではないが、今季3試合に出場している。
自国のフランス人選手では、2列目に入るU-19フランス代表MFデジレ・ドゥ(17)が今季の新星だ。2005年生まれの17歳は今季リーグ・アンデビューを果たし、ここまでリーグ戦8試合に出場している。まだ途中出場が大半ではあるが、早くもリーグ戦で1ゴール記録するなどポテンシャルは計り知れない。
中盤の底では、カマヴィンガに続く成長が期待される18歳のレスリー・ウゴチェクが主力となりつつある。昨季から話題の選手ではあったが、191cmのサイズを誇る大型守備的MFも近いうちにA代表候補となっていくだろう。
センターフォワードでは19歳のマティアス・アブリンが1ゴール記録しており、パリ・サンジェルマンから加入した20歳のFWアルノー・カリムエンドも興味深い選手だ。
彼らに比べると先輩だが、22歳のフランス人FWアミーヌ・グイリも主力だ。A代表での活躍も期待される逸材で、もうリーグ・アンでの実績は十分だ。
若手とは呼びづらいが、クロアチアでモドリッチの後継者と注目される24歳のクロアチア代表MFロヴロ・マイェル、昨季21ゴールとブレイクし、今季も6ゴールを決めている25歳のフランス人FWマルタン・テリエもフランス代表で見てみたいアタッカーの1人だ。テリエは厳しい立ち位置だが、マイェルとテリエの2人がワールドカップのメンバーに入る可能性はある。
若手の力もあってレンヌは現在6位とまずまずのスタートだ。育成の面でも注目を集めているクラブで、またシーズン終了後にはビッグクラブが接触してくることだろう。