約2年間白星ゼロ、奪ったゴールはわずか1 アーセナルは“恐怖心”を捨てリヴァプールを倒せるのか

今のアーセナルは間違いなく強い photo/Getty images

止まった時間を進めたい

今季のアーセナルは本物なのか。22-23シーズンのプレミアリーグではアーセナルが好調を維持しており、素晴らしい成績を残している。プレミアでは7勝1敗とハイスピードで勝ち点を積み重ねており、今節リヴァプールに勝利すればサウサンプトンに勝ったマンチェスター・シティを抜いて首位を継続することができる。

しかしここ数年対リヴァプールへの相性はあまりにも悪い。カップ戦も合わせた直近8試合では一度も勝つことができておらず、最後の勝利は2020年7月のプレミア第36節までさかのぼる。しかも勝つどころか得点すらまともに挙げることができず、最後にアーセナルがリヴァプール相手にゴールを決めたのは約2年前の2020年9月プレミア3節のゲームまで時間を戻す必要がある。

ただ今季のプレミアでは立場が違う。前述したようにアーセナルは好調を維持しており、前節トッテナムとのノースロンドンダービーでは3-1とリーグ最大のライバルを粉砕した。
今季のリヴァプールはまれに見る絶不調であり、リーグ戦では2勝4分1敗とまだ2勝しか挙げられていない。対するアーセナルは7勝と勝ち点差はすでに11ポイントもある(リヴァプールは1試合未消化)。

「こういったゲームに勝つためには、自分たちは勝てる、あのチームと互角に戦えると、信じる必要がある。もしそう思うことができなければ恐怖心が生まれ、トップのチームに対しての恐怖心は最大の敵となる。リヴァプール戦ではスパーズと対戦した時と同じように、その恐怖心を消し去る必要がある」

英『The Athletic』ではリヴァプール戦を前にミケル・アルテタ監督がアーセナルに恐怖心を捨てろと呼び掛けている。メンタル面の話であり、白星を挙げるためにはいわゆる勝者のメンタリティを持つことが重要なのだろう。

ここ2年のアーセナルはリヴァプールに勝てていない。リヴァプール相手に勝者のメンタリティを持って試合に臨むのは難しいかも知れないが、立場を互角に、逆転させるためにはどこかで勝つ必要がある。それが今であり、アーセナルはリヴァプールに勝利して自分たちの実力が本物であると証明できるのだろうか。

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