「なぜ冨安を先発させないか理解できない」 攻撃性能も高すぎる日本の“超万能DF”は右SB1番手になる時だ

右サイドバックとしてハイパフォーマンス見せる冨安 photo/Getty Images

ファンは先発固定の時を待っている

怪我で出遅れたことも影響しているが、アーセナルに所属する日本代表DF冨安健洋は最終ラインのバックアッパーとして今季の戦いをスタートさせた。

アーセナル指揮官ミケル・アルテタが4バックのファーストチョイスに選んだのは、センターバックにウィリアム・サリバとガブリエウ・マガリャンイス、左サイドバックにオレクサンドル・ジンチェンコ、そして右サイドバックにベン・ホワイトだ。

昨季右のサイドバックに入る機会が多かった冨安のライバルとなるのはホワイトで、同選手も開幕から右サイドバックの仕事を上手くこなしている。チームが白星を重ねていたこともあり、アルテタにこの4枚を代える理由はなかったはずだ。
ただ、冨安の凄いところは途中出場からでも着実に評価を伸ばしてきたことだ。ホワイトはセンターバックをこなす選手でもあり、守備面は信頼できる。しかし攻撃面に関しては冨安の方が一枚か二枚上手と言っていい。視野が広く、フィードは両足とも精度が高い。昨季の戦いからプレミアリーグのスピード感にも慣れており、試合を重ねるごとに攻撃面でも違いを生み出せるようになっていた。

そして8日に迎えたヨーロッパリーグ・グループステージ初戦のチューリッヒ戦。予想通りアルテタは選手をローテーションさせ、冨安は先発を任された。このゲームではチームも2-1で勝利を収めたが、SNSでは現地サポーターからも冨安を称賛する意見が多く挙がっていた。

「彼はホワイトよりずっと良い。なぜ彼を先発させないか理解できない」

「チューリッヒ戦で冨安は最高のDFだった。フィジカルの状態も非常に良く見え、誰も彼を突破できなかった」

「彼は両足ともパス精度が優れている」

「守備も攻撃も非常に良い。ロングボールも左右両足とも問題ない」

「ホワイトとサリバをセンターバックに据え、トミを右サイドバックに置いてほしい」

こうした意見が出ており、やはり冨安の実力は本物だ。プレミアリーグでもそろそろ先発を任せても良い頃で、冨安が再びアーセナル最終ラインの主役となる日も近いか。

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