“スターリング&ジェズスロス”はある? 若い2人のストライカーを加え転換期を迎えるシティの新攻撃陣

アーリング・ハーランドとフリアン・アルバレスがやってきた photo/Getty images

ノッティンガム・フォレスト戦では6ゴールを決めた

今季のマンチェスター・シティは転換期を迎えている。ラヒーム・スターリング、ガブリエウ・ジェズス、オレクサンドル・ジンチェンコ、フェルナンジーニョとチームを支えた縁の下の力持ちたちを放出し、新シーズンを戦っている。

とくに不安要素とされたのはスターリングとジェズスだ。どちらも絶対的なスタメンではなかったが、スターリングは継続して二桁得点を記録し、ジェズスは献身的な守備で存在感を見せる。怪我が少なく、3トップであればどのポジションでもプレイできるため、過密日程になると予想される長いシーズンを戦う中で欲しい人材だ。しかしシティは手放しアーリング・ハーランドとフリアン・アルバレスを獲得した。

経験豊富な選手を手放し、新人を加えたわけだが、ここまでのプレミア5試合でその心配は杞憂だったことが分かった。

ハーランドは圧倒的な得点力を誇っており、すでに9ゴール。プレミア開幕直後はタッチ数の少なさを指摘されることもあったが、全く問題なく攻撃は機能している。試合を重ねるごとにポストプレイは上達しており、周囲との連携は深まっている。

アルバレスはハーランドほどインパクトを残せていなかったが、ノッティンガム・フォレスト戦では2ゴールと素晴らしい活躍を披露した。センターフォワードというよりもセカンドストライカーやトップ下に近いポジショニングをしており、攻撃を活性化させる。ケビン・デ・ブライネの代役となれるストライカーであり、サプライズだ。

ハーランドは怪我の多い選手であり、前線での離脱者が目立てばスターリングやジェズスの放出は失敗だったとの意見が出てくることも考えられるが、全選手が万全の状態で起用できるのであれば彼らの放出は全く気にならないほどの充実をシティは見せている。サイドアタッカーはフィル・フォーデン、ジャック・グリーリッシュ、リヤド・マフレズ、ベルナルド・シウバ、コール・パルマーと頭数は揃っており、スムーズに人員整理が行われた。

継続して成績を残していた2人のアタッカーを放出し、プレミアでの経験がない若いアタッカーを加えたシティ。すでに一人は成功を収めており、アルバレスも猛スピードでハーランドに追い付こうと存在感を示している。共に得点力がある2人で、CL制覇は彼らの決定力にかかっている。

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