屈辱の“2シーズン連続降格”からのリスタート ブレーメンで大迫と共闘したサージェントの今

ノリッジのエースとなるサージェント photo/Getty Images

イングランドでも2部降格……

2020-21シーズンのブンデスリーガでは、当時ブレーメンに所属していた日本代表FW大迫勇也が苦しんでいた。チームが降格したこともそうだが、大迫自身もリーグ戦24試合で1点も奪うことが出来なかったのだ。相当に悔しい思いを味わったはずだ。

そんな苦戦のブレーメンで大迫に代わって最前線で5ゴール2アシストの結果を残したのがアメリカの若きFWジョシュ・サージェントだった。

10代の頃より注目されてきたサージェントにとって5ゴールはブンデスリーガにおけるキャリアハイであり、チームが降格しながらも自信をつけたはず。昨夏にはその活躍から、イングランドのノリッジ・シティが獲得へ動いた。ブレーメンが降格する中、サージェントはプレミアリーグへ向かうことになったのだ。
アメリカ代表での期待も高まっていたが、プレミア1年目は大失敗だった。ノリッジ・シティそのものの調子が上がらず、ブレーメンに続いてまたも降格を味わうことに。昨季はサージェントも2ゴールしか奪えず、プレミアの下位クラブで結果を出すのは非常に困難だった。

迎えた2022-23シーズン。サージェントはノリッジ・シティの一員として2部でのプレイを続けており、ここで開幕から7戦4ゴールと奮闘しているのだ。2部とはいえ、22歳のサージェントにとってこのスタートダッシュは大きい。昨季のことで自信を失いかけていたかもしれないが、今フラムで活躍するFWアレクサンダル・ミトロビッチのように2部できっちりと自信をつけてからプレミアへ向かう手もある。

ここ最近はアウグスブルクのリカルド・ペピやウニオン・ベルリンのジョルダン・シエバチュ、FCダラスのヘスス・フェレイラなどアメリカ代表でもセンターフォワードのライバル候補が出てきている。2部降格でサージェントの影はやや薄くなってしまったが、目指すはワールドカップ・カタール大会だ。このまま2部でゴールを重ねることができれば、道は拓けてくるだろう。

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