上々の滑り出しとなったカゼミロのマンUデビュー戦 より増えそうな“カウンター”からの得点

次節でも出番はあるはず photo/Getty Images

短時間ながらサウサンプトン戦で出場機会を得たカゼミロ

先日レアル・マドリードからマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が決まったMFカゼミロ。第3節のリヴァプール戦ですでにオールド・トラッフォードへ足を運んでおり、ファンに顔見せしていたが、続く第4節のサウサンプトン戦では早速プレイする姿も見せている。

メディアによって報じている金額に相違はあるものの、おおよそ7000万ユーロ(約96億円)前後の移籍金でマンUへと加入したカゼミロ。マンUは今夏、MFポール・ポグバやMFネマニャ・マティッチが退団した穴を埋めるために、バルセロナのMFフレンキー・デ・ヨングを追い続けていたが、彼の獲得が決まらないままリーグ開幕を迎えてしまっていた。

既存の中盤戦士であるMFフレッジとMFスコット・マクトミネイは、不安定なパフォーマンスを見せることも多く、エリック・テン・ハーグ監督は新戦力のMFクリスティアン・エリクセンを3列目で起用するなどして対応。それでもマンUはリーグ開幕から2連敗を喫し、ブレントフォード戦では4失点の大敗を味わうなど守備面で課題が露呈。こういった状況の中、デ・ヨングより守備に特長のあるカゼミロの獲得が急転直下で決まった。

今回のサウサンプトン戦では0-1と1点をリードしている展開で、80分から途中出場を果たしたカゼミロ。FWアントニー・エランガに代わってピッチに入り、アウェイの地でマンUデビューを飾った。

これに伴い、3列目にいたエリクセンは1列前へポジションを上げることに。カゼミロは彼がいたダブルボランチの一角にそのまま入り、マクトミネイとコンビを組んだ。

投入直後から出足の鋭いチェックで相手にプレッシャーをかけ、素早い危機察知から間合いを詰めてのシュートブロックといったプレイも見せたカゼミロ。持ち味の守備だけでなく、縦パスやスルーパスも通すなど、攻撃と守備の両面で存在感を発揮した。

カゼミロのアグレッシブな守備は、今季マンUの大きな武器になると予想され、彼がいる時は攻守の切り替えもより早くなるはず。FWマーカス・ラッシュフォードなど、スピードのある選手が揃っていることもあり、カウンターが発動できる機会も多くなるだろう。

次節のレスター・シティ戦では、カゼミロが先発出場を果たす可能性も高そうだが、彼のボール奪取から即ゴールに結びつくといった場面も見られるか。今回のサウサンプトン戦は、彼の加入によるマンUの変化が垣間見える一戦となった。

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